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2014 年1 月3 日

コラム ♯593  「 年賀状 」

知人の中に毎年、見事な毛筆で年賀状を送ってくださる方がいる。今の時代、パソコンで筆文字の書体を印刷するのは何の造作もないことだが、プリントアウトされる文字はしょせん無機質な印象しか与えない。それに比べると書の道に通じた人がしたためる文字は筆の運びの強弱からたしかな想いが伝わってくる。やはり筆による賀詞はうれしいものだ。

 

そういえば昨年末に小中高校生を対象に書初めコンクールの作品を募集していることを知った。学年ごとに課題があり、たとえば小学1年生は「うま」、3年生は「日本」、6年生は「初春」で、上級生になるにつれハードルが高くなっていくのがわかる。
一方、これが中学生になると
2
年生は「立志」、3年生は「卒業」で、書初めを通じてしっかりとした意志を確立して欲しいという主催者側の意図を感じた。
そして課題も高校生になると一気に難易度が上がり「駿馬
(
しゅんめ)」となる。「駿」は17画もある漢字だから、偏と旁(つくり)のバランスに苦労することだろう。だいたい画数の多い漢字はいざ書くと大きくなりがちだ。

 

ためしに僕も「駿馬」と書いてみた。
いちおう有馬記念で優勝したオルフェーヴルを思い描きながら半紙に向かったのだが、案の定「駿」という漢字が巨大化し躍動感などみじんも感じられなかった。普段、パソコンにばかり頼っている人間がいざ筆を持つとこんなものなのかもしれない。想いを文字にできないというのはもどかしいものである。


ふと絵文字やデコメに慣れきった現代の子供たちがどんな書初めを提出するのか気になった。


投稿者:キムキムat 10 :27 | コラム