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2011年10月08日

墜落の原因 事後反省

ヘリコプターを購入したころから
「飛行物体なのだから墜落は当たり前」と言う覚悟は
飛ばしている間中、心のどこかにはあったんですが
如何せんラジコンの経験もないし、組立てやメンテの経験もない。
その辺が勘として不安だったんです。

先月まではとにかく撮影するための環境整備(マウント試作と操作)に
全力投球していたのでイメージはつかず・・
異業種交流会でのPR解禁(?)後にボチボチと習熟させようと思ってました。

結果、高負荷や劣悪環境でのフライトを経験しないとダメだろう・・と
イロイロやってみることにしたわけです。
事前には、机上のイメージ・・いわゆるリスクマネージメントや
トラブルシュミレーションを行ったり、先輩方がネット上に公開されている
墜落事象を拝見させてもらったり、地元の先輩にお話させていただいたり
出来る限りのことはやっておいたのですが、やはり百聞はナントカです。

心のどこかには緩みもあったのでしょうが、フライト直前の点検に不備がありました。
いわゆるプロペラとモーターの不具合や基盤のソフトウェアチェック、
ネジなどの緩み、脱落可能性の点検、をササッと済ませたのがいけませんでした。
プロペラをモーターに固定する(マウント)ネジの点検不良でした。

肝心要の箇所です。(反省)

フライト直前に何か不安を感じたので、小さいバッテリでカメラも積まずに
単独で低空飛行をさせて様子をみてみました。
上空の開けた場所だった(河川敷)にもかかわらずGPSポジションホールドに
ちょっと違和感(風だったと思う程度)があったのは事実。
自動帰還の操作を確認して、降下ブレーキ・・・・
ホボ落下するようなスピードで降りてくるのをブレーキをかける実験後
安定ホバリングを再確認。

不具合なし。


最後に急上昇で大丈夫か・・とガスレバーを上げた瞬間・・・

ヒラッ!!

まさにあれはプロペラじゃないか?

と、同時に機体はコントロール不能+住宅地へまっしぐら。
グルグル回転しながら木の葉のように高層ビルへまっしぐら。

完全に、血の気が引きましたが冷静にGPS自動帰還のスイッチをON。
ところが気の狂ったように不安定な機体はジワジワ落下・・
これではラチがあかん・・・と、出力を上げて上昇させる。
と、機体はフラフラしながらなんとか上昇。
時間にして20秒程で300mほど離れてしまいました。
目視の感覚では200m以上の高度へ上昇したので
出力を下げてモーターへの負担を下げると、なんとか水平上下を保ちながら
ヒラヒラと降下しながらコチラへ近づくのが確認できたのです。

「他所様への被害は免れた!」

と、思いながら出力を上げて降下速度をおとします。
・・・とブレーキがかかって降下速度が落ちれば落ちるほどに
不安定になるのでおおむね50mほどの地点で
墜落地点の選定と被害想定を瞬時に行って、故意に草ムラへ落下させました。

時間にして30〜40秒くらいでしょうか、
機体の安否も不安ですが、他人様への被害がなかった事の方が大きいです。
精神的には非常に辛い思い(整備不良ですから)をしてますが
実務の時でなかったことが、救い・・・でしょうか。

悪く言えば、トラブルや不具合を願っていたので
ある意味良い経験ができました。

この経験をバネに安全点検に精が出ます!!

投稿者:事務所の主at 12:24| 空撮あれこれ