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2011年10月28日

周辺案内「第58回日本伝統工芸展」



10月28日(金)より県立美術館で
「第58回 日本伝統工芸展」
が始まりました

日本伝統工芸展は、
わが国に伝わる優れた工芸技術の保護育成をめざし、 
昭和29年に創立されました。

伝統を受け継ぎながら、さらに技術を磨き
現代の暮らしに
あった作を世に送り出そうという趣旨のもと
厳正な審査を通過した作品を全国12会場で
展覧しています。

金沢展では入選作品の他、重要無形文化財保持者(人間国宝)、審・鑑査委員、特待者の作品など計358点を展覧します。

今年の石川県の入選者は71人で、
そのうち漆芸部門で鬼平慶司氏が日本工芸会奨励賞を受賞しました

早速初日に見て参りました

展覧会は<陶芸><染織><漆芸>
<金工><木竹工><人形><諸工芸>
の七部会に分かれています。

厳正な審査を通った作品はどれも本当に素晴らしいものでした

「昔」から伝わる技術に 「今」のセンスをプラスして、
どうやったらこんな作品が出来上がるのか、と思うほど繊細で優美なものばかり

人間国宝の方の作品も多数展示されており、
全体を通して圧巻の見応えです

会期中11月2日以外は毎日2回展示作品解説も行われます

大変おすすめのこの展覧会、
会期は11月6日(日)までとなりますので
どうぞお見逃しのないようご注意くださいね


また、県立美術館広坂別館では11月1日(火)まで

舘野哲廣 ペン画展「廃墟の風景」を開催中です

ご興味のあるかたはこちらも合わせてご覧ください


第58回日本伝統工芸展 金沢展

●開催日時 2011年10月28日(金)〜11月6日(日) 
      9:30〜18:00
●開催場所 石川県立美術館 第7・8・9展示室 ●料金   一般600円、大学生400円、高校生以下無料 ●お問合せ 石川県立美術館 ●TEL    076-231-7580


●関連URL:第58回日本伝統工芸展 金沢展



投稿者:コンシェルジュat 17:09 | お知らせ

2011年10月25日

周辺案内 「鈴木大拙館」

今月18日(火)本多町にOPENしたばかりの「鈴木大拙館」に行って参りました

鈴木大拙とは日本の禅を世界に広めた仏教哲学者です

1870年金沢市本多町に生まれ英語を得意とし教師でもあった為、約100冊の著書の内約23冊は英語で書かれています。

禅とは仏教の一つでありますが、館内では「禅とは何か」や「善と日本文化」の著書などを実際に手に取って読んだり、タッチ式のパネルで大拙について様々な資料を見ることができます。


館のコンセプトは大拙を「知る」ことに始まり、学習空間で「学ぶ」ことを通し、思想空間にて「考える」ことに至る3つのキーポイントとなりますが、その3つのポイントを最大限に高めているものは館の設計にあります


設計はニューヨーク近代美術館や東京国立博物館法隆寺宝物館などを手掛けた谷口吉生氏です


鉄筋コンクリート造り一部鉄骨平屋造りの外観は現代的で白とグレーに近い黒に統一された配色がとても落ち着いた"現代の金沢”を感じさせます。
また、館内の家具や生け花などの配色も洗練され統一感のあるものになっており細部まで工夫が行き届いていました


パンフレットにもなっている「水鏡の庭」は撮影が可能でベンチに座りお庭を眺めていると写真では分からない面白い工夫がされていることがわかりました
これは是非実際に行ってみてもらいたい所のひとつなのでここではあえて伏せておきます

「思想空間」では高い天井と3方から外のお庭を眺めることができ、広くはありませんが
とても開放的な空間になっています。中の椅子にしばらく掛けて「無」に挑戦しましたが・・・
「無」になるって難しい〜何か考えてしまいますただ、思想空間から見えるるその風景は天井も、お庭も、そこに掛けている人々も絵になるな〜と思いました

 

館から出ると外のお庭の通路から繋がっているのは「松風閣庭園「中村記念美術館」です。

こちらもお勧めの場所です


「松風閣庭園」は江戸時代初期に加賀百万石の家老本多家の庭として造られた広さが約2000坪もある素晴らしいお庭です。

霞ヶ池には立派な鯉が沢山泳いでおり、「北陶」という陶芸教室の隣接しています。お庭の紅葉はまだ緑でしたが、紅葉も美しい場所なのでこれからの季節がまた楽しみな所です

「中村記念美術館」は中村酒造の社長中村栄俊氏が長年収集した茶道美術を中心とした美術館です。只今開館45周年記念特別展として「禅語」展を開催中です

禅と茶道は室町時代からとてもかかわりが深く、禅を修行した茶人たちが残した禅語の掛け軸を中心に分かりやすい解説も添えて取り扱った展示です。

こちらも会期中に是非訪れてみたいところですね

改めて日本の古き良き文化に触れ、学ぶことによって見える新しい世界を感じられる・・・

そんなきっかけがある「鈴木大拙館」でした

 


ご紹介した「鈴木大拙館」は本館より徒歩約10分

●開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)

●休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12/29〜1/3)

●入館料:一般300円/65歳以上200円/高校生以下無料
      (一般20名以上で一人250円)

合わせてご紹介しました・・・
「中村記念美術館」特別展「禅語」-茶掛に見る禅の名言‐

●開催期間:10月18日〜12月4日(開催中は無休)

●開館時間:9:30〜17:00(最終入館16:30)

●入館料:一般300円/65歳以上200円/高校生以下無料
     (一般20名以上で1人250円)

 


投稿者:コンシェルジュat 17:30 | お知らせ

2011年10月8日

おしゃれメッセ

 おしゃれメッセ2011が開催中です

今回はしいのき迎賓館会場のご紹介パート2


2階イベントホールでは10月10日(月・祝)まで
「100人×100品展」が行われています

公募で選ばれた金沢市民100人が伝統工芸品のお店を見て廻り、自分の気に入った商品を
選ぶという市民参加型のイベントで、今年初めて行われました










おすすめの100の工芸品にセレクターの一言が添えられて展示してあります










身近な目線で選ばれた品々、新しい伝統工芸の発見があるかもしれませんよ
















思わず「かわいい」と声をあげてしまう商品もありました





また、ガーデンルームでは
「金澤エッセンス」〜金澤の工芸で楽しむ上質なライフスタイル〜を開催しています











受付の家具も素敵でした
ルーム内の家具や雑貨は石川県の協力企業や団体によるものです











伝統工芸とクラフトを用いたテーブルコーディネイトの展示や
































多彩なゲストを招いたセミナーも行われています(入場無料
















奥のカウンターではドリンク&フードをご提供
海外の見本市に行われている様なハッピーアワーもお楽しみ頂けます
(9日10日 18:00〜19:30のみ)


















おしゃれメッセの詳しいスケジュールはHPをご覧ください
おしゃれメッセHP http://www.oshalemesse.com/event.html

投稿者:コンシェルジュat 14:56 | お知らせ

2011年10月7日

おしゃれメッセ2011開幕!


 


おしゃれメッセ2011が開幕しました!

しいのき迎賓館と21世紀美術館で10月17日まで行われています

今回はしいのき迎賓館会場の様子を

コンシェルジュSが気になったものなどを交えながらお伝えします


まず正面玄関から入って左手のギャラリーAでは

10月10日(月・祝)まで「かなざわメッセ2011」が行われています

金沢の伝統工芸に携わる企業や工房、作家職人が出展する見本市です


金沢クラフト大使の壇ふみさんプロデュースによる商品のコーナーや











色とりどりの金箔を使った香立て 















こちらはコースターとしても利用できるそうです









金箔を挟む際にできるひびも一つの味だそうで、一点ものになっています
金箔と思えないポップな色合いでとても可愛らしい雰囲気です


金箔のスマートフォンケースも発見しましたよ
店頭でも人気の商品だそうです

















一階ギャラリーBでも10日(月・祝)まで
オーガニックライフを飾る創作工芸の提案「創作の妙」が行われています

工芸作家が造る新しい技術、感性を金沢クラフトビジネス創造機構がセレクトして展示し、
作品から器、食のオーガニックライフの大切さと豊かさを伝えます










会場には工芸作家による個性溢れる美しく精巧な器と、
近江町市場の穀物専門店たなつやさんの穀物なども並んでいます


次回は2階会場の様子をお伝えします


おしゃれメッセのスケジュールはHPをご覧ください
おしゃれメッセHP http://www.oshalemesse.com/

投稿者:コンシェルジュat 14:47 | お知らせ

2011年10月6日

周辺情報 「秋の金沢3文豪巡り」

 あっという間に涼しくなりましたね 
秋と言えば皆さんはどんな言葉を思い浮かべますでしょうか・・・?
運動会や文化祭が開催されるので「スポーツの秋」ですか?
それとも収穫時期なので「実りの秋」?やぱり「食欲の秋」でしょうかね??
高く澄み渡り晴れ渡った空も爽やかで気持ちがいいのですが、少し長くなった月夜の下で「読書の秋」をゆっくりと楽しむのもいいですよね 
  
さて、金沢は文学のまちでもあり “金沢の三文豪” といわれる、作家が3人います。
泉鏡花、徳田秋聲、室生犀星です
 
泉鏡花は代表作「高野聖」が'83年に映画化、今年12月にはオペラ化が決定していますし、イラストレーター中川学氏によって現代的に再現される「龍潭譚」も注目です

徳田秋聲の代表作は「爛」「あらくれ」など女性の生き方をテーマにし、女性を描くことの上手い作家と評価を受けていますが、小学生時代から泉鏡花との縁があり双方尾崎紅葉の門下でもあります

室生犀星はその名が犀川の左岸(西)の雨宝院にて養子として育ち、有名な詩には"ふるさとは遠きにありて思うふもの そして悲しくうたふもの"また、小説には「幼年時代」「杏っ子」の様な自叙伝的な物から様々な生き物を題材にした童話、詩、小説、随筆などがあります

金沢で生まれ育った三人それぞれの文学世界を映画やスタンプラリー、講座やトークショー等の色々な形で楽しめる
「秋は金沢三文豪」
是非開催期間中に各イベントもお楽しみください

1.映画で楽しむ「金沢三文豪の世界」

 ◆日時 10月1日(土)〜7日(金) PM2:10〜1作品ずつ
 ◆参加料 500円       ◆定員 90席
 ◆場所 シネモンド(香林坊109ビル4階)
 ◆申込 不要
 ◆内容 爛(ただれ)1日4日、7日)
  原作 :徳田秋聲「爛」
  監督 :増村保造
 キャスト:若尾文子、田宮二郎、水谷良重、丹阿弥谷律子
      船越英二、弓恵子
2.スタンプラリー

 ◆期間 9月1日(木)〜10月31日(月)
 ◆場所 泉鏡花記念館、徳田秋聲記念館、室生犀星記念館
金沢文芸館、石川近代文学館(石川四高記念文化交流館内)
 ◆参加料 各館の入館料(高校生以下無料)
 ◆特典 上記5館のうち4館分のスタンプを集めた方には、達成記念としてオリジナル文庫本を贈呈!

 ※期間中、 金沢文芸館(毎週火曜日)では休館日がありますのでお気をつけください。


3.講演会「徳田秋聲と私」

 ◆日時 10月22日(土) PM2:00〜4:00
 ◆場所 泉野図書館2階 オアシスホール
 ◆内容 講演:古井由吉 氏 (作家・ドイツ文学者)
 ◆参加料 無料
  ◆参加料 徳田秋聲記念館にて受付(076-251-4300 begin_of_the_skype_highlighting              076-251-4300      end_of_the_skype_highlighting
※座席に余裕があれば、当日会場でも受付けます。


4.講座・朗読会など

 ★朗読と講演の夕べ

 ◆日時 10月8日(土) PM6:30〜8:00
 ◆場所 金沢文芸館
 ◆内容 朗読 : 森山啓 作 『市之丞と青葉』
講演 : 「父 森山啓と私」
朗読 : ?輪眞知子(朗読小屋「浅野川倶楽部」)
講演 : 森松 和風 
 ◆申込 金沢文芸館(TEL:076−263−2444
        FAX:076−263−2443
        mail:bungeikan@city.kanazawa.ishikawa.jp)

◆定員 50名  ◆参加料 入館料必要
 ◆定員 20名

 ★読書塾 第2回「薮かうじ」

 ◆日時 10月15日(土) PM2:00〜3:30
 ◆場所 徳田秋聲記念館     
 ◆講師 小林輝冶(徳田秋聲記念館長)
 ◆申込 電話 徳田秋聲記念館(076−251−4300)
◆定員 20名  ◆参加料 入館料 
   
   

 ★講座<犀星>「室生家の動物たち」
 ◆日時 10月15日(土) AM10:00〜11:00
 ◆場所 室生犀星記念館
  ◆講師 室生洲々子(室生犀星記念館名誉館長)
 ◆申込 電話 室生犀星記念館(076−245−1108)
◆定員 20名  ◆参加料 入館料 
   

★トーク&ライブ「龍潭譚〜絵と音でつづる龍潭譚の世界〜」
 ◆日時 10月15日(土) PM6:00〜8:30
 ◆場所 土家(金沢市主計町2−3)
  ◆内容 イラストレーター・中川学氏と学芸員による「龍潭譚」
トーク×ハンマーダルシマー奏者・山口智氏のインストライブ
 ◆申込 泉鏡花記念館(076−222−1025) (9/6〜受付)
◆定員 30名  ◆参加料 500円(コーヒーor紅茶付) 




内容・日程等は都合により変更する場合がありますのでご了承下さい


投稿者:コンシェルジュat 17:31 | お知らせ

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