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2013年07月03日

オフサイドの新解釈とは?

 日本サッカー協会は、国際サッカー連盟(FIFA)の2013年6月付回状1362号をもって、2013/14年の競技規則改正について通達を出しました。
 
 通達によると、今回の改正については条文の変更がなく、FIFAのタスクフォースFootball2014で議題とされていた“オフサイドの解釈の検討”を受けて、より具体的で明確なものが示されることになったとのことです。

 また、追加された“相手競技者に干渉する”という新しい文章については、表現を簡潔にしたものということで、その解釈や適用については現行通りで変わることはないと説明されています。

 日本サッカー協会の上川徹審判委員長の話では、オフサイドの解釈が変更となった今回の競技規則については、J1は再開する7月6日の第14節から適用する予定のようです。

 オフサイドは相手陣内で待ち伏せするのを防ぐためのものですが、解釈の変更により、これまでと違って、相手選手の意図的なバックパスやクリアなどを奪った場合は、反則にならないことになります。
 
 たとえば、MFからオフサイドの位置にいるFWに出た縦パスを相手DFが頭で触って後方にそらした場合、従来はFWがDFのプレーに影響を与えたとされればオフサイドになりましたが、今後はDFがプレーしようとしているため、オフサイドとは判定されなくなります。

 逆に、プレーしようとしていない相手選手に当たって方向が変わったボールをオフサイドの位置で受けた場合は今まで通り、反則となります。

 ちなみに、具体的には、オフサイドと判定しないプレーは、守備側の選手が意図的にパスやクリアなどをしたボールに対し、オフサイドの位置にいる選手が働き掛けた場合で、DFが縦パスをクリアミスしてボールをゴール前に転がしたとき、オフサイドの位置にいた選手が拾ってシュートした場合はオフサイドにはなりません。

 一方、DFやGKがシュートを防いだあとのこぼれ球や守備側の選手に偶発的にボールが当たった場合や、シュートがDFに当たったあとのこぼれ球にFWが触った場合は、今まで通り、オフサイドとなります。

 既にJクラブや審判員には研修会で通達されているとのことですが、審判には半弟の際に守備側が意図的にボールに触ったかどうかの見極めが求められるようになるので、非常に難しい判定となりそうです。

 日本サッカー協会は、微妙な判定となった場合は、副審がオフサイドの位置であることを示した上で、主審が意図的かどうかを判断するように指導しているようです。

 今回の解釈の変更により、従来ならオフサイドだったプレーが許容されるようになり、得点の増加が期待されますが、先月、ブラジルで行われた「コンフェデレーションズカップ」では、対象となるケースの発生はなかったとのことで、実際には影響は少ないようです。それでは。 

<日本サッカー協会 オフサイド競技規則の解釈の変更>
http://www.jfa.or.jp/match/topics/2013/78.html
<日本サッカー協会 2013年6月25日付通達>
http://www.jfa.or.jp/match/topics/2013/78/law_soccer_130625.pdf
<オフサイドとは?>
http://homepage2.nifty.com/contents/offside.html 

投稿者:森ちゃまat 23:59| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

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