ヨーロッパ最大の競走「凱旋門賞」まで、あと40日となりました。
フランスのロンシャン競馬場で行なわれる「凱旋門賞」の開催は、毎年10月の第1日曜日であり、今年は10月6日です。

今年、日本馬で出走を予定しているのは、昨年の2着馬「オルフェーヴル」と今年のダービー馬「キズナ」の2頭です。

当初、出走を予定していた昨年、2012年の牝馬三冠馬で、GI・4勝、7戦6勝の好成績を収め、JRA賞年度代表馬および最優秀3歳牝馬に選出された「ジェンティルドンナ」の出走断念はとても残念でしたが、今年も日本馬には期待が持てそうです。

まずは「オルフェーヴル」。昨年は2着と敗れてしまいましたが、実力はすでに証明されています。1番人気となったのも"世界"が認めた証明でしょう。

今年は、8月21日に国内最終追い切りを済ませ、22日は厩舎周りの引き運動で調整し、23日に栗東を出発、24日に成田空港から空路、フランスに向かい、日本時間、8月25日午前1時8分、フランス・シャルル・ド・ゴール国際空港に無事、到着。シャンティの小林智きゅう舎に入ったとのことで、一安心です。

今後の予定としては昨年と同様、前哨戦として9月15日にロンシャン競馬場の同距離(芝2,400メートル)で行なわれる「フォワ賞」を使い、本番に向かうそうです。

昨年はこの「フォワ賞」を快勝していますが、今年については池江調教師は「あくまでも予選。決勝はまだあとだから、人類最速男"ボルト"の予選のように余裕を持たせる」と話していることから、今年の「宝塚記念」を肺出血で回避した影響がこのレースで出なければ、問題はないと判断できそうです。
 
騎乗予定は昨年と一緒、悔しい思いをした「スミヨシ」です。 いよいよ、雪辱の"時"がやって来ます。

そして、もう1頭は、「キズナ」です。

「キズナ」は、8月31日に渡米し、前哨戦は9月15日にロンシャン競馬場で行なわれる「ニエル賞」(芝2,400メートル)を使って、本番に向かう予定です。

天才「武豊」が騎乗する今年の日本ダービー馬です。あの「ディープインパクト」以来の騎乗で、あの「ディープインパクト」の子での挑戦となります。そして、なにより、今年の「武豊」は絶好調です。天才の集大成となる騎乗が期待されます。

3歳での挑戦は負担重量が56kgと、古馬の59.5kgと3.5kgのハンデが付きます。これは「キズナ」にとっては、本番でのとても大きなハンデとなるのは間違いないでしょう。

ちなみに、「凱旋門賞」の負担重量は、3歳牡馬は56kg、4歳以上の牡馬は59.5kg、牝馬1.5kg減と定められています。
3歳牝馬は54.5kgでの出走できるので、昨年、「ジェンティルドンナ」が出走していたら、"凄い"ことになっていたかもしれません。

今年は、日本馬念願の初優勝の期待が高まる中、さらに、「ワン・ツー・フィニッシ」の結果もあり得るので、より"熱い"応援をしたいと思います。

まずはそれぞれ前哨戦を無事に終え、怪我なく本番を迎えられることを祈ります。それでは。

＜日本中央競馬会　JRA＞
http://www.jra.go.jp/