「凱旋門賞」日本馬制覇 秒読み開始!
フランスに「ロンシャン競馬場」が開設したのが1857年。
3歳馬の国際的なクラッシック競争として「パリ大賞」が創設されたのが1863年。
そして、世界最高峰のG1レース「凱旋門賞」の第1回が行われたのは、あの第一次世界大戦が終結した翌年の1920年10月3日でした。
今年、「凱旋門賞」は第92回を迎えます。8/26付の当ブログもご参照ください。
そんな歴史の中、「凱旋門賞」は、フランス64回、イギリス12回、アイルランド7回、イタリア6回、ドイツ2回と、すべて欧州で調教された馬が勝っており、欧州以外の国で調教を受けた馬は、今まで一度も優勝したことがありません。
2着となった馬も3頭のみで、いずれも日本馬で、「エルコンドルパサー」、「ナカヤマフェスタ」、「オルフェーヴル」の3頭です。あの「ディープインパクト」は3着入線失格です。
そんな「凱旋門賞」ですが、今年は、現実味が出てきました。いよいよ、日本馬制覇の秒読み開始です。
9/14付の当ブログでもご紹介しました「凱旋門賞」の前哨戦の結果が出ました。
ナント、両レースとも日本馬が優勝しました。パチパチパチ!
古馬の前哨戦「フォワ賞」を余裕で勝利した「オルフェーヴル」。
3歳馬の前哨戦「ニエル賞」で英国ダービー馬に競り勝った「キズナ」。
「オルフェーヴル」は、今年6月の宝塚記念を肺出血で回避し、渡仏後も帯同馬に蹴られて軽傷を負うなど臨戦過程が万全だったとはいえない中、鞍上のクリストフ・スミヨン騎手が何度も後ろを振り返る、力の違いを見せつけ、余裕で勝利したのは、まさに最有力馬であるという証明になったのは間違いないでしょう。本番までには、昨年2着の雪辱を晴らすには充分な状態となるでしょう。
「キズナ」は、英国ダービー馬「ルーラーオブザワールド」に競り勝ち、パリ大賞を勝った「フリントシャー」や4連勝中の上がり馬「ヴァンクーヴェリテ」を下しての勝利は、メンバーがそろっていただけに、初の海外遠征でさらにトライアル仕上げという状態で結果が出たことは、本番がかなり楽しみになってきたのは事実です。本番の負担重量は前哨戦より2キロ減の56キロ。「オルフェーヴル」の59.5キロとは3.5キロの差、かなり"有利"です。
ただ、前哨戦には出走していない有力馬も虎視眈々と狙っています。
サンクルー大賞典、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSに続いて、バーデン大賞典を制したドイツの4歳牡馬「ノヴェリスト」や前哨戦を馬場が悪いと直前に出走取り消ししたアイルランドの4歳牡馬「キャメロット」やフランスのオークス、ディアヌ賞を4馬身差で圧勝後、カタールの王族にトレードされたものの、過去5年で3頭が連対したヴェルメイユ賞で、オーナーの変更に伴い、L・デットーリ騎手と初めてのコンビを組んで、休み明けをものともせず狭いスペースから突き抜けたフランスの4銭無敗の3歳牝馬「トレヴ」などです。
特に「トレヴ」は3歳牝馬なので本番の負担重量は54.5キロとなります。このアドバンテージはかなり"危険な香り"がします。
今年も簡単には勝たせてもらえないようです。
それでも、日本馬の"初制覇"ばかりか、”ワン・ツー・フニッシュ”まで期待が持てる今年の「凱旋門賞」。
「オルフェーヴル」と「キズナ」の2頭が、今年こそ、”歴史の扉”を開けてくれそうです。
今年の「凱旋門賞」は10月6日、ロンシャン競馬場で行われます。期待しましょう。それでは。
<日本中央競馬会 JRAニュース>
http://www.jra.go.jp/news/201309/091603.html#
投稿者:森ちゃまat 17:42| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)