明日から 「京都御所」 秋季一般公開
通常、「京都御所」は、参観するには事前に宮内庁の許可が必要なのですが、年に2回、春と秋に、申込み手続き不要の一般公開が行われています。
その秋の一般公開が明日10月31日(木)から11月4日(月・祝)までの5日間、行われます。もちろん無料です。
参観は午前9時の開門から午後4時15分までとなりますが、閉門は午後3時30分となっていますので、ご注意ください。
参観者は、宜秋門(ぎしゅうもん)から参入し、清所門(せいしょもん)から退出することになります。
<京都御所 公開順路図>
http://www.kunaicho.go.jp/event/kyotogosho/pdf/kyotogosho-route.pdf
ちなみに、794年、桓武天皇が平安京へ遷都した当時の内裏(御所)は、この京都御苑から約2km西に位置していたそうです。
現在の京都御所は、内裏の焼失等の際に、天皇の仮住まいとなった里内裏のひとつである東洞院土御門殿 に由来するもので、1331年(元弘元年)、光厳天皇がここで即位されて以来、御所となったものです。
1392年(明徳3年)の南北朝合一によって名実ともに皇居に定まり、明治に至るまでの 約500年の間、天皇の住まいとなっていました。
建物自体はその間も焼失を繰り返し、現在の建物は 安政2年(1855年)に平安時代の内裏の姿にならって再建されたものです。
今回の一般公開の展示内容は、下記のとおり。楽しめそうです。
※御車寄(おくるまよせ)
屏風 墨絵山水(富士山) 筆者:岸駒
※回廊(西側)
公事録附図パネル展示6点
※回廊(東側)
生け花(月輪未生流、御室流、嵯峨御流)
※紫宸殿(ししんでん)
高御座、御帳台
※清涼殿(せいりょうでん)
釣灯籠5基
※小御所(こごしょ)
人形(舞楽)展示(東遊4体、陵王1体、安摩ま2体)
※御学問所(北側)
襖絵4面 花鳥図(迎春北の間) 筆者:塩川文麟
また、秋の一般公開の開催中には、下記の催し物も予定されており、日程を合わせてみるのも良いのではないでしょうか?
11月2日(土) 10時と11時
蹴鞠けまり (蹴鞠保存会)
春興殿前広場(しゅんこうでんまえひろば) 、雨天時:新御車寄(しんみくるまよせ)
11月3日(日) 10時と11時
雅楽ががく (平安雅楽会)
春興殿前広場(しゅんこうでんまえひろば)、雨天時:承明門内(じようめいもんない)
行かれる方は、大変な混雑が予測されますので、入門時間は午後3時30分までですが、早めにいかれた方が良いと思われます。
また、何人かで行かれた場合は、御所内ではぐれた場合を想定して、お連れ様と「再集合場所は出口を出た右側」とか、事前に待ち合わせ場所を決めておいた方が良いですよ。御所内で探すのは無理があります。
せっかく京都に行くのなら、紅葉も楽しみたいと思うところですが、今年はどうかわかりませんが、基本、この秋の一般公開の日程は、京都の紅葉の名所の見頃の時期をうまく外して設定している感が以前よりありますので、京都でも北側の高雄の神護寺あたりでもまだ早い時期なので、紅葉に関してはあまり期待しない方が良いでしょう。それでは。
<宮内庁 京都御所秋季一般公開>
http://www.kunaicho.go.jp/event/kyotogosho/kyotogosho.html
投稿者:森ちゃまat 23:33| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)