GPSデータ記録中
GPSと言うとカーナビとかハンディとかイメージしやすいでしょう。しかし三浦が使っているのは測量用のゴテゴテしたやつです。
解析方法はいくつかあるんですが、一番原始的な(?)静止観測法を採用して
データを蓄積記録して持って帰る事が多くなりました。
たいがい、蓄積している時間は他の作業をするのですが、
このGPS測量がメインの時は待ち時間が暇です。
受信機と接続しているコントローラーはPDAなのですが
実際にはデータが受信機本体に記録されていて
PDA本体は単なるディスプレイ代わりなのです。
ヒマなので、衛星の配置を見たり受信状況を見たりしてますが
眠くなることも当然あります。
GPS衛星からは「L1」と「L2」の2種類(の周波数)の
電波が発信されていて、我々のGPSアンテナでは受信するだけ・・
と言う、一方通行の無線通信だということを知っていましたか?
これが「二周波GPS受信機」と呼ばれる理由でもありますね。
なので、いきなり手元に表示されている緯度経度とか高さは
パラパラ変わっていて、いつまでもフラフラ動き回っています。
通常のGPS受信機は1秒に1個のデータを記録する周期が基本で、
それを15秒とか30秒とかに間引いて利用するのが普通です。
私は面倒なのでデータ量が多くても1秒間隔データで
ほとんどの現場をこなしています。
電波は樹木とか車とか山、家、看板などでさえぎられて
受信出来なくなることが多い・・・というより
”ほとんど”が受信できていません。
地球を取り巻くGPS衛星は30以上あって、そのうち
受信できているのは多くても10個・・少ない時は3個にもなってしまうので
衛星のほとんどは地球に隠れてしまっていて受信できていないと言えます。
電波の受信強度を表す数値「P1」「P2」を確認すると
L2波はL1波より若干弱くて、ちょっとした枝葉でも途切れてしまいます。
連続して受信して記録することが大事なので、これは気になる数値ですね。
とまぁ、手元にあるPDAの画面を見てヒマをもてあましています。
受信している衛星数9つのそれぞれに番号がついていて
飛んでいる見かけ上の方向も角度表記されています。
真ん中にある揃った数字は、受信データ数を表していて
毎秒1個づつカウントアップされています。
L1波の方が電波が強いので、新しく受信されはじめた衛星電波は
L1のカウントがL2よりも2〜3個多く表示されることもあります。
右側のPの値はL1とL2の電波強度を表しています。
単位はわかりませんが、S/N比がdB値で表記されているのでしょうか・・
18以下になるデータ不良となっているようです。
ではまた、現場のどこかでお会いしましょう。
投稿者:事務所の主at 00:37| お知らせ