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2006 年03 月10 日

感動した話をひとつ

ちぇいっ!今日は朝からウルウルきてます。だって、だって、だって〜!こんなメルマガが届いてたんだもん。
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萩本欽一さん。欽ちゃんは高校生のとき飲食店の出前のアルバイトをしていたそうです。

ある日、自転車に乗って出前をして店に戻る途中、信号待ちをしていたら、
「おまえ、なにしやがんだ」とおじさんが真っ赤な顔して欽ちゃんに近づいてきたことがあったそう。

おじさんのピッカピカの車にながいひっかき傷が1本。欽ちゃんも気づかないうちに自転車でひっかいちゃったみたい。

「おまえが働いてる店はどこだ?」とおじさんは怒鳴った。

「言わないよ、ぼく。ぼくはアルバイトなの。1日230円。店のオジさんはいい人だから、ぼくの代わりに払ってくれると思うけど小さな店だしそんな大金払ったら大変なことになっちゃうよ。オカミさん泣いちゃう。だから店の名前はいえないよ」

「じゃあ、おまえのウチは?」

「ウチにお金がないからアルバイトをしているの。おじさん、むちゃなこと言わないでよ。親が困らないようにぼくがアルバイトしてるのに」

そして欽ちゃんはこう言ったのだそうです。

「おじさん、ぼくをおじさんの会社まで連れていって、その分だけ、働かせるのが一番いい方法だと思うよ。どれだけでも働くからさ。おじさんの車のあとを自転車で追っかけてついていくからさ」

すると、おじさんは

「君のいっていることが正しいな。俺の言っていることは間違っていた。俺も君みたいにアルバイトをしてがんばった頃があって、いま、車を買えるようになったんだ。そのことを思い出した。学校を卒業したら、俺の会社においで。ごめんな・・・・・」

そう言って、おじさんは涙をためて「さよなら」って、名詞を1枚残して帰っていった。

おじさんの背中を見ながら欽ちゃんはボロボロに泣いたそうです。

欽ちゃんはいつかこの人に恩返ししようと誓ったのだそうです。しかし、この名刺が見あたらなくなりました。

それでテレビに出れるようになってから、いろんな番組でこの話をしたのだそうです。しかし、おじさんからは連絡はない。

そして昭和62年、欽ちゃんがテレビの仕事をやめようとしたときになんと、あのおじさんから手紙が来たのだそうです。実は、このおじさん、大会社の社長さんだったのです。

手紙には、こう書かれていたそうです。

「テレビや雑誌であなたが私のことを言ってくれているのは知っていました。でも、あなたが一生懸命働いてるときに名乗りでるのはいやでした。あなたがお休みすると聞いたので手紙を書きました。ゆっくりと休んでください」


◎出典「快話術」萩本欽一著 (飛鳥新社)
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4870314401/nicecopy-22
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いい話じゃないですか…。

人間、大人になるとちょっとした驕りってものが出てきますよね。地位や名声のある人はなおさらです。

タクシーに乗ったら横柄な態度を取る人、レストランで「遅い」と怒鳴ってる人、部下に愛の無い叱り方をする上司…。

いけませんね、もっと、もっと、やさしくならなきゃ。

投稿者:DJ Kojiat 11 :45| 日記