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2010 年02 月25 日

横道世之介でしみじみ

吉田修一さんの小説 『横道世之介』

2010年本屋大賞ノミネート作品です



吉田修一さんは現代の若者をクールで知的な文体で描くのが本当にうまいです

予想を裏切る展開で、他人に対して冷たい現代人の小さな悪意の怖さを描くのが上手い!

今年は代表作「パレード」と「悪人」の映画化で吉田修一さんファンが増えることでしょう

横道世之介は上京したばかりの大学生・世之介が主役の80年代青春群像劇

世之介みたいな男の子に誰もが会ったことがあるような気がするはずです

吉田修一さん初のユーモアあふれる文体で描かれていて

読んでいるうちに、青春の記憶がどんどん蘇ってきました

しかし! 2009年の第1位にあげる人が多い作品だけあって

世之介のささかやな人生の機微に、大人にならないとわからない深いしみじみがありました

平凡な日常にがんばれなくなっているアラサー、アラフォーにおすすめ

投稿者:マツえもん、修造at 12 :36| 日記