<< 前のエントリ |メイン | 次のエントリ >>
2010 年06 月10 日

下流の宴

林真理子の最新小説
「下流の宴」

この本に似合う曲は
Cocco『ニライカナイ』
普通に暮らし、普通に生きてきたつもりだったのに、

自分は下に落ちていた

主人公は父親が医者であることが誇りのフツーの主婦・由美子

高校を中退してフリーターをするイケメンの息子は、
無気力で夢もなく、一生フリーターでイイと言います。

ところが突然の結婚宣言!相手は沖縄出身のフリーターの珠ちゃん。

由美子は「育ちが違う!下品!ブサイク」と大反対!

由美子が医者の家柄を誇示して猛反対するので

珠ちゃんは「だったら、医者になってやる!」と突然言い出すのです

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

珠ちゃんのド根性がすばらしくて、「私もがんばろう!」と思いました。

ずっとフリーターでイイ。
勉強はしたくない。
お金持ちにならなくても食べるだけのお金があればいい。


そういう若者っていっぱいいるんですよね。

子育ての難しさを実感し考えさせられました。

林真理子ならではの女同士の競争、踏まれてもただじゃおかない女の強さ
見栄のはりあい、悪口の凄まじさもたっぷり描かれていますよ

2010年版 渡る世間は鬼ばかり!です

投稿者:マツえもん、修造at 14 :13| 日記