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2010年03月30日

介護保険制度の抜本的改正を求める意見書が石川県議会で採択される!

 先の石川県議会、2月19日に、公費(国庫)負担割合の大幅引き上げで、利用料や保険料にはね返らない形で、施設建設増・在宅サービス充実・介護職員の処遇改善などを実現させるための、『介護保険制度の充実を求める意見書』が採択されました。
 石川県独自としての実施する内容がない問題点はありますが、これまで石川県社会保障推進協議会や私たち特養ホーム待機者家族会など関係団体が、繰り返し要望してきた内容が反映されたものであり、県民の声の反映であり、喜ばしい出来事です。

 介護保険制度10年目の現状は、全国的にも、また石川県でも、特養ホームの入居待機者が既存のベッド数とほぼ同数であり、入居まで数年かかり待機中に亡くなってしまう方も一割近くおられるという状況です。また、介護殺人があっても、『制度が不十分な中でのやむをえない行為(殺人)だから執行猶予とします』という判決が事件の4割にも下されるという状況で、世界有数の経済大国日本で、こんなことが放置されるべきではありません。

 このような状況の中で、意見書が採択されたことは、『遅い!』という実感と同時に、『これで大きく一歩前進した!』という実感です。この意見書の内容が、国で採択され、財源保障もふくめ実施されてはじめて介護分野でのSOSの改善ということであり、それに向けて、会としても引き続き発信していきたいと思います。

2010年3月23日
特別養護老人ホーム入居待機者家族会
事務局 山口修治


『介護保険制度の充実を求める意見書』(pdfファイル/0.7MB)

投稿者:特養待機者家族会at 08:34| やすらぎだより | コメント(0) | トラックバック(0)

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