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2012年04月20日

東野圭吾と本格ミステリ論争

 直木賞を受賞し、当時のミステリの賞を総なめにした東野圭吾の代表作『容疑者Xの献身』は2005年8月末に刊行されました。
 この作品に対して、「
容疑者Xの献身」が本格ミステリか、どうかという「本格ミステリ論争」が起こり、2006年に推理作家、評論家たちが論争を繰り広げました。

ちなみに本格ミステリとは
「主に犯罪に関する難解な謎が、徐々に解かれていく経路の面白さを主眼にした小説」という江戸川乱歩の有名な定義でことたりる。
「経路の論理的な面白さや、作者の詐術や伏線の妙を」と補足してもよい。
(「赤い鳥の囀り」 有栖川有栖 ミステリマガジンno.606)

ところで東野圭吾本人は、「たくさんの勲章をいただいた。本格論争の材料になったようだが、それもまた勲章と考えることにしている。自分としては、本格ミステリかどうかは、読者各自が決めればいいと思う」
とあっさりしたものでした。

投稿者:keita2at 06:24| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

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