<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2012年11月23日

「オルフェーヴル」に注目! ジャパンカップ

 11月25日の競馬は、第32回「ジャパンカップ」です。ダービーと同じ、東京競馬場の芝2,400メートルで行なわれる国際招待のG1競走で、今年はイギリスから4頭、フランスから1頭の外国馬5頭を含めた全17頭の出走が予定されています。

 フランスからの1頭は、昨年の日本の三冠馬「オルフェーヴル」が出走し、話題となったあの凱旋門賞で、「オルフェーヴル」を負かした凱旋門賞馬「ソレミア」です。

 1970年後半に「世界に通用する強い馬づくり」が提唱され、記念すべき第1回「ジャパンカップ」が開催されたのは1981年でした。当時は、名のある外国馬を直に見れるとか、外国馬との比較で日本の馬のレベルがわかるとか、日本馬の活躍に期待をしたのですが、結果としては、外国馬とのレベルの差を痛感する時代が続きました。

 そんな中、1984年の第4回「ジャパンカップ」は、ついに日本の馬が勝つのではと期待された年でした。それは、この年の秋の天皇賞を快勝した前年度の三冠馬「ミスターシービー」とその年の無敗の三冠馬「シンボリルドルフ」の新旧の三冠馬2頭が参戦することになったためです。自分も土日を利用して東京競馬場に駆けつけました。27歳でした。

 勝ったのは日本馬でしたが、単勝10番人気と人気がなかった「カツラギエース」でした。文句なしの逃げ切り勝ちでした。1番人気だった「ミスターシービー」は10着、4番人気だった3歳馬「シンボリルドルフ」は3着、2着には2番人気の英国馬「ベッドタイム」が入りました。ゴール前付近で、府中の直線に「カツラギエース」が先頭で入ってきたのを今でも鮮明に覚えています。

 第5回は「シンボリルドルフ」が勝ち、日本の馬が連勝したものの、その後、第11回まで外国馬の勝利が続きました。第12回以降は、日本の馬もレベルが上がって、追い付いてきたこともあり、同じレベルであれば地の利もあるので、勝利するようになり、第26回のあの「ディープインパクト」から昨年の第31回の「ブエナビスタ」まで、6年連続で日本の馬が勝利を積み重ねているレースです。

 ちなみに、今年の「ジャパンカップの」総額賞金は、4億7600万円です。1着賞金は2億5000万円、2着賞金は1億円、3着賞金は6300万円、4着賞金は3800万円、5着賞金は2500万円となっています。
 日本国内の全競走の中では最高額ですが、世界全体では「ドバイワールドカップ」に次ぐ2番目となっています。

 今年の「ジャパンカップ」については、巷では「オルフェーヴル」の「ソレミア」への雪辱戦とも言われていて、スポーツ紙もあおっていますが、通常、欧州の競走馬は凱旋門賞をピークに仕上げられているので、そのあとに行われる「ジャパンカップ」へ参戦する欧州馬は、当初からここを予定に入れていない限り、ピークの状態での来日ではないと思われます。
 そのため、日本の馬のホーム東京競馬場で、年末の有馬記念までを当初から予定としている「オルフェーヴル」としては、ここは勝って当たり前の戦いとなり、雪辱戦とは言えません。雪辱はやはり、来年の凱旋門賞でしょう。再挑戦が楽しみです。

 そこで、今回の「オルフェーヴル」の敵は、日本の馬と予想します。

 まずは、今年の秋の天皇賞の上位馬3頭です。優勝した一昨年のダービー馬「エイシンフラッシュ」、3歳馬で2着に入った「フェノーメノ」、出遅れしたものの3着に入った良血馬「ルーラーシップ」。中でも「ルーラーシップ」は「ジャパンカップ」2年連続2着だった秋の天皇賞馬「エアグルーヴ」の子供です。

 そのほかには、今年の牝馬三冠馬、3歳馬の「ジェンティルドンナ」がいます。3歳牝馬は負担重量53キロで出走できるので、かつて活躍した牝馬の3歳時の実績と比較しても同等以上と言われている「ジェンティルドンナ」は、まとめて負かしてしまう可能性もあります。

 さらに、先週、久々にG1を勝利した「天才ジョッキー」武豊騎手ですが、一昨年のこの「ジャパンカップ」で3歳馬だった「ローズキングダム」で勝って以来のG1勝利でした。今回、5歳馬となった「ローズキングダム」に騎乗して参戦しているので、見逃せません。

 普通に走れば「オルフェーヴル」が一番強いのは間違いないと思っているのですが、2012年3月18日の「阪神大賞典」のようなこともあるので、他に出走している日本の馬も紹介しました。イギリスから参戦の外国馬4頭については、ノーコメントです。

 ただ、競馬には絶対はないと言われています。長年の経験からそれは間違いないと思います。
 何があるかはわかりません。何かが起こるかもしれません。それが競馬。競馬の魅力です。それでは。

投稿者:森ちゃまat 21:59| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

◆この記事へのトラックバックURL:

http://control.onair-blog.jp/util/tb.php?us_no=4340&bl_id=4332&et_id=201816

◆この記事へのコメント:

※必須