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2012年12月18日

 『アビイ・ロード』のジャケット写真

 今年は、廃盤となったレコードの復刻が話題となりました。
 アナログの音源だけではなく、当時のレコードのジャケット写真も復活し、話題となりましたが、自分たちの世代はまさに、音楽とジャケット写真はセットでした。

 当時は事前に試聴することはできず、そのレコードのジャケット写真からそのレコードに刻まれているはずの音楽をイメージしたものです。
 また、気に入ったレコードのジャケット写真は、部屋に飾ったりもしていました。いまならインテリアの一部です。

 そんなレコードのジャケット写真の中でも、特に気に入っていたアルバム、当時はLPと言っていたレコードは、ザ・ビートルズの『アビイ・ロード』のジャケット写真でした。
アビーロード 使用写真











 ビートルズが横断歩道を渡っている写真なのですが、当時、中学生だった自分は、いつかはその場所に行って、その横断歩道を渡ってみたいと思っていたのを覚えています。その後、ロンドンには添乗員として3回ほど行ってきたのですが、なかなか自由時間が作れず、いまだ行けていません。残念。

 この『アビイ・ロード』(Abbey Road)というアルバムは、イギリスにおいて1969年9月26日に発売された、ビートルズの12作目のオリジナル・アルバムです。
 当時、ビートルズの解散が囁かれていたこともあり、この『アビイ・ロード』のジャケット写真は、いわゆる「ポール死亡説」の根拠の一つとなったことでも有名です。

 それは、ポール1人だけ裸足であり、左利きであるにもかかわらず右手にタバコを持っていること。また、路上に駐められているフォルクスワーゲン・タイプ1のナンバープレートが「28IF」であるのが、もしポールが生きていれば28歳であることを意味しているのではないか、さらに、白いスーツで長髪にひげを蓄えたジョンが「神父」、黒いスーツを着たリンゴが「葬儀屋」、スーツ姿で裸足のポールが「死体」、デニムシャツにジーンズ姿のジョージが「墓堀人」を意味しているのではないかなど、噂が噂を呼んだからでした。

 その後、この「281F」のフォルクスワーゲンは、1980年代に行われたサザビーズのオークションに掛けられ、5,000ポンドで落札されています。当時のロックンロールコレクション相場では、異例の高価格だったようです。

 そんな『アビイ・ロード』のジャケット写真ですが、今年、またまた話題を提供しました。

 ロンドンのアビイ・ロード・スタジオ前の横断歩道で撮影されたこのジャケット写真は、レコード史上有名な写真となったため、以前よりこんなエピソードが伝わっていました。
 当初は当時のエンジニアのジェフ・エメリックが吸っていたタバコの銘柄にちなんだ "Everest" という名前のアルバムにする予定だったため、ジャケット写真をエヴェレスト山の麓で撮影する予定だったが、ヒマラヤにまでジャケット写真を撮りにいくのはごめんだということで、ちょっと外に出てそこで写真を撮り、タイトルは、その通りの名前『アビイ・ロード』にすれば良いじゃないかとしたポールの発案が通り、1969年8月8日に撮影された。それでも撮影は行き当たりばったりではなく一応の打合せはあったようで、ポールによるアイデア・スケッチと簡単なメモが残っている。
 撮影したのはジョンの友人のカメラマンイアン・マクミランで、警察に依頼して通行止めにしてもらい(背景にパトカーが写っているのはこのため)、30分の間にメンバーが横断歩道を6回往復するところを撮影した中の1枚を採用した。
  というエピソードです。

 そして今年、69年に撮影された未使用写真が競売にかけられるとのニュースが配信されました。世界的に大ヒットしたアルバム「アビイ・ロード」のジャケット写真と同じ場所を、メンバー4人がジャケット写真とは逆方向に渡っている写真で、ジャケット写真では裸足だったポールが、未使用写真ではサンダルを履いている写真です。
 ファンには衝撃的な写真です。
アビーロード 未使用写真











 ちなみに、この未使用写真は、イギリスのオークションで、予想額の倍近い1万6000ポンド(約200万円)で落札されたとのことですが、英メディアの情報では、落札したのは、カザフスタンの銀行RBKだったようです。

 今なお、話題を提供し続けるビートルズ。すごいですね。それでは。

投稿者:森ちゃまat 23:54| お知らせ | コメント(1) | トラックバック(0)

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あなたのブログは非常に興味深いです

投稿者:sboURL at 2012/12/22 01:08

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