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2013年01月12日

星稜 決勝進出ならず!

 第91回全国サッカー選手権大会の準決勝2試合が国立競技場で行われました。

 第1試合は2対2の同点からのPK戦の末、4対3で、宮崎県代表の「鵬翔」が石川県代表「星稜」に競り勝ち、第2試合は京都府代表の「京都橘」が神奈川県代表「桐光学園」を3対0で破り、1月14日に行われる決勝戦に勝ち進みました。
 ともに勝てば初優勝。好試合が期待できます。

 決勝進出を期待した、我が石川県代表の「星稜」でしたが、またしても、PK戦で破れ、決勝進出の"夢"は破れてしまいました。本当に残念です。
 相手チーム「鵬翔」は、さすがに強いチームでしたですね。後半のあの時間帯に突き放されたのにもかかわらず、すぐに同点に追い付く精神力は見事、感心しました。

 前々から思っていたのですが、サッカーのPK戦での決着は高校生にはキツイです。本当に酷です。何とかならないものですかねぇ。せめて、延長戦だけでも戦わせてあげたかったと試合後、思った、今日のテレビ観戦でした。

 たとえ、延長戦を戦ったとしても今日の後半の感じでは、同点のままPK戦となり、やっぱり負けてしまってたかもしれないし、延長戦で負けてしまったかもしれませんが、延長戦だけでも戦わせてあげたかった。そう思いました。
 延長戦も戦わないまま、PK戦で負けてしまったのでは、どうしてもやり切れなさが残ってしまったに違いないと思われます。そんな思いは高校生にさせるべきではないと思います。

 ちなみに、PKとはペナルティーキックのことで、ゴールラインから11メートル離れたところから、ゴールキーパーと1対1でシュートが許されるキックで、ゴールキーパーはキッカーが蹴るまで動いてはいけないことになっています。そんなキッカー有利の、決めて当たり前の状況がPKなのです。
 そのため、逆にキッカーにはよりプレッシャーがかかり、技術だけでなくメンタルの強さも必要になります。さらに、Pk戦は試合を戦ったあとに行われるため、身体はキッカー本人が思っているより疲労があり、思ったより押さえが効かなくなってしまっているのです。よくボールを浮かせて外してしまうキッカーを良く見るのはそのためです。

 イタリア代表のあの「ロベルト・バッジョ」でさえも、1994年のワールドカップアメリカ大会決勝で、延長の末のPK戦でクロスバーのはるか上にPKを外しています。 
 ヨーロッパチャンピオンリーグの準決勝はで、あのバルセロナの「メッシ」もレアル・マドリードの「C・ロナウド」もPKを外し、決勝進出を逃しています。
 そのとき、引退していた「R・バッジョ」は、PK戦がいかに大変なものかを強調し、こんなコメントを残して、メッシらをかばっています。

  「PKを失敗するのは、PKを蹴る勇気を持つ者だけだ」

 パロンドールの歴代受賞者でも外すほど、PKは本当に難しいのです。

 決勝進出の”夢”を見させてくれた「星稜」のイレブンには、本当に感謝してます。楽しませてもらいました。ありがとう。お疲れ様です。

 国立でサッカー。ベスト4。すごい経験です。羨ましい限りです。誇りに思ってください。

 そんな「星稜」のイレブンには、あえてこの言葉を贈ります。

 1974年のワールドカップ西ドイツ大会で地元優勝した西ドイツの主将、皇帝「ベッケンバウアー」が大会後残した名言です。
 同大会は、あの「ヨハン・クライフ」が率いるトータルフットボールのオランダ代表がブラジル、アルゼンチンと南米の強豪国を破り、圧倒的な強さで決勝に勝ち進み、誰もが優勝すると思っていたのに、確立したリベロシステムで勝ち上がってきた西ドイツが決勝でオランダに勝って優勝してしまったため、周囲は落胆し、優勝を喜んだのは西ドイツ国民だけとまで言われました。 
 そんな状況の中、皇帝「ベッケンバウアー」が堂々と言った言葉。
 のちに、人気サッカー漫画「キャプテン翼」の中で、作者高橋陽一氏が、ゴールキーパー若林のライバルとして登場させたドイツチームのキャプテン「カール・ハインツ・シュナイダー」にセリフとして言わせた、あの有名な名言です。

 「強い者が勝つのではない。勝ったものが強いのだ」

 勝負はいつも紙一重なのです。それでは。

<第91回全国サッカー選手権大会 公式サイト>
http://www.ntv.co.jp/soc/report/index.html

投稿者:森ちゃまat 23:21| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

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