<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2013年01月19日

高校 4175校の頂点は「鵬翔」!

 15センチの積雪のため順延となっていた第91回全国高校サッカー選手権の決勝戦は、今日1月19日(土)12時05分、聖地「国立競技場」で予定どおり、キックオフされました。

  晴天の中、期待通り、追いつ追われつの好試合が行われ、6大会ぶり12度目出場の宮崎県代表「鵬翔」が、またまたPK戦の末、京都府代表「京都橘」に勝利し、初の全国制覇を成し遂げました。全国高校4175校の頂点です。

  試合は前半41分、「京都橘」の1年生、DFの林君がゴール前のこぼれ球をペナルティエリア手前あたりから蹴った強烈なグランダーシュートにキーパーは反応するも防げず、「京都橘」が先制するも後半4分、「鵬翔」左コーナーキックのチャンスに2年生のDF芳川君が打点の高いヘッドを決め、追い付き同点。
   後半19分には、今度は「京都橘」の2年生FW小屋松君が左サイドを抜け出し、ゴール前に低く早いクロスを入れると、今大会好調の3年生FW仙頭君が飛び込み、ワンタッチで押し込んでゴール。再び、勝ち越しへ。

 そして後半39分、「鵬翔」はペナルティエリアに切り込んだ3年生のDF日高君が、先取点を挙げたDFの林君に倒されてPKとなり、キャプテンで3年生のDF矢野君が左上角にしっかりと決め、準決勝の「星稜」戦同様、驚異的な粘りで、再び試合を振り出しに戻し、準決勝まではなかった前後半10分ずつの延長戦へ。

 延長戦は両校とも惜しいシュートはあったものの、得点することができず、またもやPK戦へ。

 先行は「鵬翔」でスタート。1人目、「鵬翔」は今日の試合中にPKを決めているキャプテン矢野君が今度もしっかりと決め、続く「京都橘」は同僚の小屋松君とともに今大会5得点で得点王となった仙頭君が1人目として登場。
 しかし、鋭いキックは惜しくも右ポストに弾かれ、痛恨の失敗。
 その後、両校3人ずつ成功し、4対3と「鵬翔」がリードして迎えた「鵬翔」5人目、最後のキッカーは、準決勝の「星稜」戦のPK戦にも登場し、残念ながら外しているゴールキーパーの浅田君。
 キーパー対キーパーの対決。浅田君が落ち着いて左下角にきっちりと決め、PK戦5対3で「鵬翔」が勝利。宮崎県勢初となる栄冠を勝ち取りました。

 ちなみに、PK戦で優勝が決まったのは、第83回大会の鹿児島実(相手は市船橋)以来で、実に8年ぶりとのこと。
 優勝した「鵬翔」は、宮崎県大会決勝もPK勝ちで勝ち上がってきたほか、本大会も1回戦から決勝戦までの6試合のうち4試合がPK勝ちだったことから、単に技術だけでなく、より精神力があったチームとして、今後、称えられるべきでしょう。
 結果的に「鵬翔」は5人全員がPK成功。勝利の女神を引き寄せ、勝利の女神が最後まで「鵬翔」に微笑んだ大会でした。

 晴天の中、ピッチサイドに雪が残っているものの、グランドにはまったく雪はなく、ベストコンディションとなった国立競技場での決勝戦。プレイする側の選手も観戦する側のファンにとっても、とても気持ち良い戦いでした。
 
 決勝戦前日の午後、授業を終えた「国学院高校」のサッカー部55名と「都立新宿高校」のサッカー部35名ほか、国立競技場の担当者や関係者、総勢100名以上で雪かきしたおかげのようです。感謝!感謝!

 2度リードされるも驚異的粘りで2度とも追いついた「鵬翔」イレブン。あきらめない、強い心、精神力。すごいチームです。

 また、敗れたとはいえ「京都橘」イレブンも試合は互角。迫力のある攻撃は印象に残りました。

 歴史に残る決勝戦でした。本当に見ていて楽しかったです。こんな経験、羨ましい限りです。お疲れ様でした。

 これからまた、次の第92回大会への長い道のりが始まります。サッカーはやっぱり面白いですね。それでは。

<日テレ 決勝戦 ハイライト 動画>
http://www.dai2ntv.jp/player/index.php?item=ZtamNqODqiD8EPqdXry3-KsgHXTmRxHz
<第91回全国高校サッカー選手権 公式サイト>
http://www.ntv.co.jp/soc/report/index.html 

投稿者:森ちゃまat 23:30| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

◆この記事へのトラックバックURL:

http://control.onair-blog.jp/util/tb.php?us_no=4340&bl_id=4332&et_id=203033

◆この記事へのコメント:

※必須