エジプトの暴動事件にやっと判決!
2012年2月1日、エジプト北部ポートサイドのサッカー競技場で、プロサッカーの「アル・マスリ」対「アル・アハリ」の試合終了直後に暴動が発生し、1,000人が負傷し、74人が死亡した暴動事件があったのを覚えていますか?
国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター会長が、スイス・ジュネーブで、「非常に衝撃を受けている」と述べ、「サッカーにとって暗黒の日だ」とコメントしたあの暴行事件です。
ちなみに、目撃証言によると、試合終了を告げるホイッスルの直後に3-1で勝った「アル・マスリ」のサポーターらがピッチになだれ込み、「アル・アハリ」のサポーターに向かって石や瓶、花火などを投げ始めたのが発端で、競技場内は逃げ惑う「アル・アハリ」のサポーターや選手らでパニック状態となったといいます。
医療関係者によれば、ナイフで刺された者もいたようです。
また、この暴動については、エジプト最大の政治勢力ムスリム同胞団系の自由公正党が、前年2月に退陣に追い込まれたホスニ・ムバラク前大統領の支持者が引き起こしたものだと非難する声明をウェブサイトに発表したことでも問題になっていました。
そんな暴動事件の裁判がこのほど行われ、被告21人に死刑判決を下されたそうです。
判決については、被害者の親族らは一様に判決を歓迎しているとのことで、さらに、3月9日には、警官9人を含む他52人の被告にも判決が言い渡される予定だそうです。
今回の判決については、近くエジプトの最高イスラム法官である大ムフティーが、最終的な判断を下すことになるそうですが、同国では、死刑判決を下す際には、大ムフティーに諮ることが義務づけられているためとのことでした。
サッカーで死刑判決、考えさせられます。それでは。
投稿者:森ちゃまat 22:09| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)