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2013年01月27日

話題騒然!イングランド・リーグカップ

 サッカーの母国、イングランドのリーグカップ戦の準決勝からのニュースが、ふたつ続けて世界に配信されました。
 
 イングランドのリーグカップ戦はノックアウト・トーナメント方式の一発勝負の大会なのですが、準決勝のみ、ホーム・アンド・アウェイで行われます。

 その準決勝からニュースが届きました。
 
 ひとつは、「ブラッドフォード」対「アストンビラ」戦から。

 経営危機に苦しみ、今はプロ最下部の4部リーグまで転がり落ち、低迷しているクラブ「ブラッドフォード」が、これまで番狂わせを連発し、「ウィガン」、「アーセナル」とプレミアリーグ勢を撃破、ついに準決勝まで勝ち進み、ホームの第1戦を3対1で制して迎えたアウェイの第2戦、敗れはしたものの、何と1対2で凌ぎ切り、トータル4対3で決勝に勝ち進んだのです。

 ちなみに、相手の「アストンビラ」は、「リヴァプール」の8度に次ぎ、同大会5度の優勝を誇る強豪。あの「マンチェスター・ユナイテッド」や「チェルシー」でも優勝は4度です。
  プロで最下部となる4部勢の決勝進出は、1962年のロッチデール以来の快挙とのこと。これはニュースです。
 
 もうひとつは、「スウォンジー」対「チェルシー」戦から。

  アウェイの第1戦を0対2で勝ち取った「スウォンジー」がホームとなる第2戦で、その事件は起こりました。 0対0で迎えた後半35分。第1戦目を2点差で落としている「チェルシー」は、決勝に勝ち進むには残り10分で2点を奪う必要がありました。

  ボールが「スウォンジー」側のゴールラインを越え、ボールボーイのそばに転がりました。
 早く試合を再開させたい「チェルシー」のMF「エデン・アザール」(ベルギー代表)がボールを早く「スウォンジー」のゴールキーパーに渡そうとボールを取りに行きました。
 通常はすぐにボールが手渡されるのですが、何とそのボールボーイはボールに覆いかぶさって妨害したのです。

 「アザール」は手前側と奥側から手で取り出そうとしたが駄目だったので、最後は右足でボールを蹴り出しました。
 しかしその時、ボールボーイは右わき腹を押さえて苦しんだため、主審はレッドカードを出し、「アザール」は退場となってしまったという前代未聞の事件です。 

  試合はそのまま0対0で引き分けとなり、2試合トータルで2対0となり、「スウォンジー」が決勝へと駒を進めたのですが、このボールボーイの不可解な行動がニュースとなりました。

 「スウォンジー」のホームであるこのスタジアムのボールボーイだったので、当然「スウォンジー」のファンで、この一戦にかけていたのは間違いなく、そこまでは良かったのですが、その後、ツイッターでこのボールボーイが時間稼ぎ行為を予告していたことが発覚、続いて、「スウォンジー」の役員の息子であることも判明したため、世界に配信されるニュースとなったのです。
 
 1試合に複数のボールを使用するJリーグとは違い、通常ひとつのボールを使用し、ボールボーイがボールを戻さなければ試合が再開されないイングランドならではの事件でした。
 
  試合後、このボールボーイが「チェルシー」のロッカールームを訪ね、「アザール」とはお互いに謝罪し、一件落着したとのことですが、後味の悪い事件でした。
 
  そんな「スウォンジー」と「ブラッドフォード」の決勝は、2月24日にサッカーの聖地「ウェンブリー」競技場で行われます。まだ何かが起こるかも。それでは。

投稿者:森ちゃまat 23:55| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

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