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2013年05月06日

あの「チャーチル」がお札になる!

 今日はイギリスの話題です。

 英イングランド中央銀行が2016年から流通させる次期5ポンド紙幣の肖像に、あの「チャーチル元首相」を採用すると発表しています。
チャーチル元首相

 イングランド銀行が発表した、チャーチル英元首相の肖像入り5ポンド札のデザイン





 EU(欧州連合)に加盟していながら、今なお、ユーロ(EUR)の使用を認めず、自国通貨ポンド(GBP)を流通させている国、イギリスの紙幣は、5ポンド、10ポンド、20ポンド、50ポンドの4種類あります。
 表面はすべてエリザベス女王の肖像画となっており、裏面はそれぞれ、進化論のチャールズ・ダーウィンや経済学者のアダム・スミスなどの英国の偉人の肖像画が描かれていて、現在の5ポンド紙幣の肖像は、19世紀に女性囚人の人権保護などで活動した女性社会活動家エリザベス・フライとなっています。

 日本とは異なり、英国の紙幣の肖像に政治家の顔が採用されるのは、極めて珍しく、元首相が紙幣に使われるのは、1815年のワーテルローの戦いでナポレオンに勝利した初代ウェリントン公爵(1769-1852)以来となるようです。

 新しい5ポンド紙幣のデザインは、1941年12月30日、カナダ人カメラマン、ユーセフ・カーシュ氏によって撮影され、雑誌「ライフ」に掲載された写真をもとにデザインされ、背景には1953年に受賞したノーベル文学賞のメダル画像と、テムズ川南岸のサウスバンクから、エリザベスタワー(旧ビッグベン)とウェストミンスター寺院を望む風景が画かれ、1940年5月13日の首相就任演説の一節“I have nothing to offer but blood, toil, tears and sweat.(私は、血、労苦、涙、そして汗以外の何も提供するものはない。)”が刻まれるとのことです。さらに、背景のエリザベスタワー(旧ビッグベン)の大時計が指している時間は、まさしくその演説が行なわれた時刻、3時となっているそうで、凄い凝りようです。

 政治家の枠を超え、尊敬するリーダーとしての評価も高い、チャーチルこと「サー・ウィンストン・レナード・スペンサー=チャーチル」(1874年11月30日-1965年1月24日)は、第二次世界大戦でナチス・ドイツとの戦いを勝利に導いた首相です。
 首相を務めたのは、1940年5月10日から1945年7月26日までと、1951年10月26日から1955年4月5日までの2期で、その後はノンフィクション作家としても活躍し、1953年にはノーベル文学賞も受賞しています。

 そんなチャーチルの人気を示す調査結果があります。
 世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)の開催に合わせて、英国のコンサルティング会社PwC(プライスウォーターハウスクーパース)が2013年1月に実施した「第16回世界CEO意識調査」の結果です。
 世界の企業のCEO約1,400人に対し、最も尊敬するリーダーと彼らの行動で最も評価すべき点について尋ね、世界のCEOが選んだ尊敬するリーダーのトップ10を公表しているのですが、「チャーチル」はあの「スティーブ・ジョブズ」を抜いてトップになっています。

 ちなみに、その調査のトップ10をご紹介します。

 1. ウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)
 2. スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)
 3. マハトマ・ガンジー(Mahatma Gandhi)
 4. ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)
 5. ジャック・ウェルチ(Jack Welch)
 6. エーブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)
 7. マーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)
 8. ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)
 9. ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)
10. ビル・クリントン(Bill Clinton)
10.ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)

 凄い顔ぶれですが、同じ英国の元首相「サッチャー」が7位として、女性としてただひとり、トップ10に入っているのも見逃せませんね。

 ここで元添乗員からのプチ情報です。
 海外旅行に行かれる際は、1,000円札を多めに持って行くと便利です。現地では1万円札を日本円の1,000円札に両替することが意外と難しくなります。例えば、イギリスで3,000円分のユーロを購入する際、10,000円札しかないと、ユーロ3,000円相当は問題ありませんが、お釣り7,000円相当が現地通貨ポンドで戻ってくることになります。1,000円札を持っていれば、1,000円単位で現地通貨に交換することができ、大変便利です。是非、お勧めします。
 イギリスに行かれる場合は、ユーロ圏経由の場合ならユーロと円ですが、イギリスのみの場合は円だけで良いと思います。日本で事前にポンドに交換する必要はあまりないと思われます。
 あとクレジットカードでの支払いについては、事前に持参するクレジットカードのカード会社に、現地で購入した時点のレートが適用されるか、日本での支払い時点のレートが適用されるのか聞いておくことも大事です。それによって、カード払いにした方が良いのか、現金払いにした方が良いのか、判断できます。為替レートが動いているときは思わぬ”得(損)”が発生します。ご注意を。

 新しい5ポンド紙幣が流通する2016年までに、イギリスがユーロに変わることはないようなので、その頃、英国に行って、新しい紙幣を手にした方は、「チャーチル」のことを思い出してみてください。それでは。

投稿者:森ちゃまat 23:12| お知らせ | コメント(1) | トラックバック(0)

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