「ダービー」まで あと4日!
今週は1年で一番"競馬"が盛り上がるゴールデン週間「ダービーウィーク」ということで、”ダービー特集”で盛り上がりたいと思います。
競馬の祭典「日本ダービー」まで、あと4日です。
今日は、今から37年前の1976年の第43回の「ダービー」のお話です。
注目してほしいのは、この年の「ダービー」を戦った世代についてです。
あとに「TTG」3強世代と呼ばれる世代です。「トウショウボーイ」は3歳時に、「テンポイント」は4歳時に、「グリーングラス」はなんと6歳時に暮れのグランプリレース「有馬記念」を勝っています。同世代に「有馬記念馬」が3頭もいる同年代は本当に稀です。
そんな世代の三冠レース。 「皐月賞」は「トウショウボーイ」が、「菊花賞」は「グリーングラス」が勝っているのですが、「ダービー」を勝ったのはどの馬だったと思いますか?
第43回の「日本ダービー」を勝ったのは、ベテラン加賀武見騎乗の「クライムカイザー」でした。
「クライムカイザー」は、皐月賞では「テンポイント」、「トウショウボーイ」に続き、3番人気での挑戦となりましたが、5着に終わり、「ダービー」に挑戦していました。
騎乗する加賀武見騎手には秘策がありました。
それは「トウショウボーイ」に騎乗する池上昌弘騎手がインタビューで話した「寄られると怯む」という「トウショウボーイ」の弱点を突こうというものでした。
4コーナーを曲がり、最後の直線に入ったその時、道中、「トウショーボーイ」をマークしていた加賀武見騎手は「クライムカイザー」を「トウショウボーイ」の隣に寄せ、「トウショウボーイ」が一瞬、怯んだその隙に抜け出し、1馬身1/2差で「トウショウボーイ」を下し、見事にダービー馬の栄冠に輝いたのでした。「トウショーボーイ」は2着に敗れています。
審議にはなりませんでしたが、この強引な騎乗により、ダービーを制覇したにも関わらず、「クライムカイザー」には「犯罪皇帝」という不名誉なあだ名が当時、付けられたのでした。
一方、池上昌弘騎手のインタビューは、"失言"として、若い騎手たちの教訓ともなっています。
ちなみに、晴れてダービー馬となった「クライムカイザー」ですが、その後、9戦したものの、一度も勝てずに、有馬記念には未出走のまま引退したのでした。
第43回の「日本ダービー」。4コーナーを曲がり、最後の直線に入った「クライムカイザー」が「トウショーボーイ」を出し抜くその瞬間の映像は、37年経っても、はっきりと甦ります。
今年はどんなドラマが待ち受けているのでしょう。楽しみです。
今年から、金沢競馬場でもダービーの馬券が発売されます。それでは。
<日本中央競馬会>
http://www.jra.go.jp/
投稿者:森ちゃまat 23:59| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)