「スパコン計算機」 世界ランキング
専門家のプロジェクト「TOP500」が、恒例のスーパーコンピュータの性能(計算速度)の2013年6月版の世界ランキングを発表しました。
1位 「天河2号」
中国 広州国立スパコンセンター
中国国防科学技術大学
3京3860兆回
2位 「Titan」
米国 米オークリッジ国立研究所
クレイ
1京7590兆回
3位 「Sequoia」
米国 米ローレンス・リバモア国立研究所
IBM
1京7170兆回
4位 「京」
日本 理化学研究所
富士通
1京510兆回
5位 「Mira」
米国 米アルゴンヌ国立研究所
IBM
8590兆回
前回、2012年11月版のランキングで中国で最も順位が高かったのは、2010年11月版で1位だった「天河1号」の8位でしたが、今回、「天河2号」がトップに躍り出たことで、中国が2年半ぶりに世界最速の座を奪い返しましたことになります。
1位となった「天河2号」は、心臓部に米国インテルのスパコン用半導体部品(コア)を312万個つないで、実効性能は実に2位の米国の「Titan」の約2倍、4位となった日本の「京」の約3倍を実現しています。
ちなみに、4位の日本の「京」は、102個のCPUが入っている箱を864台つないでいるので、CPUの総数は88,128個になります。それらCPUをつなぐケーブルは20万本以上あり、その長さの合計はナント約1,200キロメートル、東京・博多間ほどになるそうです。
また、「京」の"京"は、「京」が1秒間に計算する計算回数の単位"京"で、0(ゼロ)の数は16個の数字です。
10,000,000,000,000,000.
1京は1兆の1万倍、1億の1億倍です。
千がキロなら、100万がメガ、10億がギガ、兆がテラ、1000兆がペタ、100京がエクサとなります。将来的には0(ゼロ)の数が20個の"垓"(がい)も、夢ではないかもしれませんね。
中国は1990年代からスパコンの研究開発に人材と資金を投じてきており、また、CPU(中央演算処理装置)の開発も進めていると言われており、ここ数年は中国の独壇場となるのは間違いないようです。
ただ、日本も、言葉だけが流行してしまった蓮舫議員の「2位じゃダメなんですか?」の意図するところの「1位ではないとダメな理由はなんですか?」に答えるべく、日本の文部科学省の有識者会議が今年5月、「京」の100倍(エクサ)の性能を持つ次世代スパコンを開発し、2021年には稼働させるという計画を発表しています。
世界一奪還を目指す開発費は、総額1000億円程度になる見込みとのこと。
日本もまだまだ捨てたものではないですね。それでは。
<TOP500 スーパーコンピュータ サイト>
http://www.top500.org/
投稿者:森ちゃまat 23:59| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)