さらば帝王 トウカイテイオーに安らぎを!
三冠馬「シンボリルドルフ」の初年度産駒「トウカイテイオー」が、この夏の終わり、あまりにも突然に旅立ちました。
25歳、人間に例えると80歳前後だそうです。
繋養先の北海道安平町の社台スタリオンステーションで、8月30日(金)の15時半頃、放牧地から功労馬用の馬房に戻った際に突然倒れ、急死したとのことで、死因は急性心不全だったようです。
「トウカイテイオー」は、1990年12月1日、中京競馬場でデビュー勝ちし、翌1991年、皐月賞を含め、ダービーまで無敗で制し6戦6勝。
父、皇帝「シンボリルドルフ」の子として、期待通りの走りを見せ、"帝王"の愛称で親しまれ、父同様、3冠馬の夢が広がりました。
しかし、残念なことに菊花賞を前に骨折してしまい、3冠の夢は破れてしまいます。
翌1992年の4月、復活した大阪杯を1番人気で勝利し、続く春の天皇賞も1番人気で臨みましたが、メジロマックインの5着と初めて負けてしまいます。
その後、ぶっつけで秋の天皇賞に出走したのですが、ここでも1番人気となるもののレッツゴーターキンの7着に敗れます。
次レースとなったジャパンカップでは初めて1番人気ではなくなり、5番人気となったのですが何と勝利。
そして迎えた有馬記念ではまたも1番人気となりましたが、メジロパーマーの11着に惨敗し、1992年を終えています。
そして復活したのは、ちょっど1年後の有馬記念。実に1年ぶりの出走ということで、さすがに4番人気でしたが、ナント勝利し、ラストランを飾ったのでした。
この「トウカイテイオー」の復活劇は、競馬ファンの語り草となっています。
ちなみに、「トウカイテイオー」の生涯戦績は、全12戦で、GI4勝を含む9勝。1991年度の年度代表馬で、総獲得賞金は付加賞を含めて、625,633,500円。
騎手はダービーまでが安田隆行、ジャパンカップまでが岡部幸雄、有馬記念はともに田原成貴でした。調教師は栗東の松元省一氏で、馬主は"トーカイ"で知られる内村正則氏でした。
写真は、1991年の第58回東京優駿(日本ダービー)のゴール前です。
1995年から種牡馬入りして、2002年のマイルチャンピオンシップの「トウカイポイント」、2003年の阪神JFの「ヤマニンシュクル」の2頭のGI馬を出し、今年も2頭に種付けし、いずれも受胎が確認されているとのことです。2年後が楽しみですね。
2年前の2011年10月4日に30歳で亡くなった父「シンボリルドルフ」のもとへ旅立った「トウカイテイオー」に安らぎを! それでは。
<JRA 日本中央競馬会 ニュース>
http://www.jra.go.jp/news/201308/083108.html
投稿者:森ちゃまat 23:59| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)