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2025年11月9日

誤嚥性肺炎に少量マクロライド




脳神経内科領域での誤嚥性肺炎は何か食べ物の塊が誤って気管に入ってしまったというタイプより、知らぬうちに口腔内の食物残渣や唾液が気管に僅かずつ入り、咳も誘発されることが微弱で気管支、細気管支まで炎症が起きた状態と考える理解しやすいのではないか。病気では脳血管障害、パーキンソン症候群、パーキンソン病、アルツハイマー型認知症などでみられる。一方、びまん性汎細気管支炎は少量マクロライド系抗生物質の長期投与で治療されるようになって劇的に予後は改善された。この病気は慢性副鼻腔炎などから後鼻漏として長期にわたって分泌物が気管支に流入することで引き起こされるという。脳神経内科領域の誤嚥性肺炎も慢性的な気管支への分泌物等の流入とするとマクロライド系抗生物質少量投与が効果する可能性が考えられる。そこで繰り返す高熱を出す誤嚥性肺炎の患者にエリスロマイシンとカルボシステインを使用してみると治癒させることが出来た。これまで3例で投与し(パーキンソン病2名、アルツハイマー型認知症1名)全例高熱を出すエピソードは長期間なくなった。

投稿者:KUSUat 20:29 | 日記

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