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2026年5月30日

脳ドックについて




脳ドックの始まりは30年以上前、脳神経外科医が脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血に対する対策の一つとして提唱されるようになり、札幌医科大学の端和夫教授(当時)が中心となり日本脳ドック学会が立ち上げられています。クモ膜下出血は脳動脈破裂に起因するものが多くその予後は厳しいものがありました。もし予防が出来れば大きな福音となります。未破裂動脈瘤を見つけ予防的な手術をすればクモ膜下出血を防ぐことが出来ると考えられました。早期発見には脳血管撮影検査が必要です。ただこの検査は多少のリスクを伴うため原則無症状の方にすることは勧められません。MRIの画像から血管を描写できるMRAの技術の発展でリスクのない脳血管撮影が可能となりました。多くのMRAがなされ発見された脳動脈瘤の予防的手術がなされました。それで問題が解決されたのかというと結果的にはそうではありませんでした。海外から未破裂動脈瘤の自然経過を追った報告がなされ破裂頻度は手術の際の有害事象の頻度と大きな差がないことが分かってきたのです。現在では未破裂動脈瘤の手術適応は部位(内頚動脈―後交通動脈分岐部が高い)大きさ(径が7mmを越えるもの)形(不整形、小さな突出)手術の難易度などの条件を個別的事情(年齢、健康度など)を考慮して決められています。近時では脳ドックは脳梗塞、脳出血に対する早期対策の意味が強調されるようになっています。無症候性虚血性病変、脳微小出血をMRIでとらえます。脳腫瘍や認知症をきたす形態的変化を捉えることもあります。
脳ドックの内容はMRI,MRA,頸動脈エコーが中心です。
私の経験では脳梗塞患者で半数に近い方に重度睡眠時無呼吸症候群を認めましたのでオプションとして簡易終夜睡眠ポリグラフィーを薦めます

投稿者:KUSUat 19:41 | 日記

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