2014年11月05日
神経学会地方会 (福井県立病院)
学会の地方会は全国総会と違って症例報告が中心となる。そのため発表が具体的で日常診療に役立つことが多い。 治療可能な脳炎の中にヘルペス脳炎がある。帯状疱疹をきたすウイルスによる脳炎は皮疹を伴えば比較的容易に診断治療にたどり着ける。今回の報告では皮疹を伴わずMRIでも異常を認めなかった症例報告があった。ウイルス検査をし、見込みで抗ウイルス剤の使用もあるのかもしれない。 アルツハイマー病に対してコレステロールの薬(スタチン)の効果の可能性がいわれている。リバロ(商品名)を投与してその効果の臨床報告では、症状の進行を遅らせる傾向がつかめたといい興味深い。
投稿者:KUSUat 21:57| 日記