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2015年09月01日

振るえの話 (6)




様々な振るえ
薬剤による振るえとしてよくあるのはβー刺激剤による振るえです。喘息や腹圧性尿失禁に使用されることがあり、新たな症状の出現と間違われることがあります。この場合、薬の直接的な作用なので服薬してすぐに振るえが出ます
。薬剤性パーキンソン症候群の振るえは薬剤の服用からすぐには出現しないことが多いようです。服薬を開始して数か月から一年以上経過して出現することがあります。振るえだけでなく他のパーキンソン症状を確認し、服薬内容を調べる必要があります。ドグマチール(スルピリド)グラマリール、制吐剤(プリンペラン、ナウゼリン)や向精神薬、抗うつ薬が原因のことがあります。
悪寒戦慄は熱の出始めの時の寒気と振るえです。これは急速に体温を上げるための一種の発熱システムで、体温が上昇してしまえば寒気振るえは消失します。
発熱を引き起こした原因に対しての治療が必要です。気温の低いときの振るえも筋肉からの発熱のためのものと思われます。
緊張や興奮の際にも振るえが出ますが、一過性のものです。

投稿者:KUSUat 08:31| 日記