<< 前のエントリトップページ
2015年10月03日

痺れの話 (1)




痺れ(しびれ)というのは辞書を引くと「体の一部または全体の感覚を失って、運動の自由を失う」とある。しかし医学的には運動の痺れと感覚の痺れがある。
たとえば普通、片麻痺(半身麻痺)は運動機能について使われることが多い。
運動の痺れと感覚の痺れはそれぞれ単独の場合もあるし併存する場合もある。運動の神経経路と感覚の神経経路は本来別で、接している部位もあるが別々に走る。接している部位での障害では両痺れは併存するし、分かれている部位での障害では単独の痺れとなる。
運動の痺れでは麻痺(運動麻痺)という言葉が使われることが多く、感覚の痺れ(感覚障害)では「痺れ」を使う傾向があるようだ。
感覚障害には感覚の低下する感覚鈍麻、感覚が敏感になる感覚過敏そして異常知覚がある。また痛みも感覚障害に入るがこれは痺れと表現することはない。次回は感覚障害における痺れから考えていきたい。

投稿者:KUSUat 00:47| 日記