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2015年11月03日

痺れの話 (2)




感覚とは身体中から様々なセンサーを通じて脳に上がって来る自身や外界の情報の総称のことである。
自分自身の体を認識するための感覚を体性感覚といい表在感覚、深部・固有感覚、皮質感覚がある。また内臓からの情報は内臓感覚と呼ばれるが意識されることは少ない。その外、特殊な感覚として視覚、聴覚、平衡覚と味覚、嗅覚がある。
最も基本的な体性感覚は表在感覚と深部固有感覚で、前者には痛覚、温度覚、触覚があり後者では振動覚、関節位置覚、深部圧痛覚がある。
温痛覚が伝わる末梢神経線維は細く伝達速度は遅い。一方固有感覚、触覚を伝える神経線維は太く速度は速い。これらの神経は脊髄に入るまでは併走するが脊髄では別のルートをとり脳にいたる。このため感覚障害の体表でのパターンで障害部位や障害の広がり性質を類推することができる。

投稿者:KUSUat 16:29| 日記