2017年10月01日
世界神経学会総会 京都
シンポジウム 多発性硬化症(MS)の治療 再発寛解をくりかえす多発性硬化症では以下の事象が予後不良の指標となる。多病巣で発症してくるものや早期に皮質病巣を併発するもの、ベースライン時の脳脊髄液および血清のニューロフィラメントライト(NfL)の存在、二回目の再発までの期間が短いこと、診断時に認知症状が認められること、男性で高齢、初発症状の回復が遅いことなどである。 治療効果の判定や病状追跡にはMRIが大変有用であるが治療薬変更6ケ月後とその後は年1回が妥当である。現在のMSの世界的データの蓄積で治療薬の有効性の比較および長期データに関する手がかりを得ることができる。また治療薬への反応性の予測因子の特定に役立つ。情報に基づいた治療決定を行う上で更なるエビデンスを得ることができる。
投稿者:KUSUat 17:33| 日記