2018年04月01日
ホルター心電図 買い換えました
ホルター心電図は携帯できる心電計で24時間にわたって記録された心電図です。当院でホルター心電図が必要なのは意識障害の原因を突き止めるためです。特に一過性の意識障害の場合重要です。先ず脳に原因がある場合はてんかん発作が考えられます。この診断には病歴評価や発作時の状況把握とともに脳波検査が必須です。最近、高齢になって出てくるてんかんが問題になります。数も多く無視することはできません。脳血管障害でも生じますが脳深部(脳幹部)でのイベントで限られたものになります。脳と心臓は密接な関係があります。脳の機能は心臓に依存します。脳は酸素消費が多いので血圧血流の低下は直ちに脳全体の機能低下を起こし意識障害が出現します。一過性の心機能低下は脈の乱れで出ることがあるのです。この脈の乱れは出没することが多く通常の心電図ではとらえきれません。そのため24時間の日常生活での記録が決定的な証拠となり治療法が決定されるのです。また所見の無い時は脳に原因がある確率が高まり、脳波検査を複数回行ったり睡眠賦活脳波を行うこともあります。ホルター心電図は循環器内科で必要とされるような頻度は当院ではないのですが判断を誤らないためには不可欠の検査なのです。この3月に長年使ったホルター心電計を買い換えました。重さは57gと軽くなり装着の際の抵抗感が少なくなりました
投稿者:KUSUat 18:46| 日記