2018年09月02日
学術講演 糖尿病
頼れる糖尿病治療 洪内科クリニック 洪 尚樹院長
HbA1cは網膜症や腎症などの細小血管障害の管理指標である。重大事象を起こす心血管障害の指標ではない。これからの糖尿病治療は心筋梗塞、脳梗塞の抑制に重点を置かなくてはならない。心血管障害に対しては6.5%以下にする必要はない。高インシュリン血症、インシュリン抵抗性に注意していく必要がある。大血管障害の予防には、低血糖を起こさない、食後高血糖の改善、高インシュリン血症改善、脂質異常代謝改善、肥満の解消が必要である。薬剤ではピオグリダゾン、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬が有効です。SGLT2阻害薬は腎機能改善にも有効です。食後過血糖をよく表すのは食後2時間の血糖値や尿糖です。αグルコシダーゼ阻害薬は炭水化物50%以上の食事の人に効果があります。高齢では低血糖に注意が必要で、痩せている人では特に注意すべきです。
投稿者:KUSUat 20:15| 日記