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2019年07月08日

北陸パーキンソン病研究会 金沢




経頭蓋直流電気刺激 富山大学 山本真守先生
頭部前頭極を陽極、後頭極を陰極にして直流1mAで刺激することで運動機能改善、腰曲がりの改善を認めました。10回 約2週間行い効果は2ヶ月持続することが分かってきました。また繰り返し行うことが可能です。まだ研究段階ですが刺激装置は手軽なものなので在宅でも使えるようになるかも知れません。

パーキンソン病の最新治療 京都大学 高橋良輔教授
パーキンソン病の病理は神経細胞内に出現するレヴィー小体が特徴です。これはαーシヌクレインが単体から複合体、繊維形成と変化してつくられるものです。レヴィー小体は伝播しますが嗅球から始まるタイプ(嗅覚障害+)は伝播し易いといえます。また腸管から始まり迷走神経をたどり迷走神経背側核から黒質に達するタイプ(自律神経障害+)があります。これは消化性潰瘍に対して以前盛んに行われた迷走神経全切断術の患者にパーキンソン病になる方が少ないことより証拠付けることができます。
薬物療法ではL-DOPAが主役ですが長期にわたるとウエアリングオフ(効果の減衰)やジスキネジア(異常運動)が問題になります。ジスキネジアは400mg/日以下では出現しにくいと言われます。特に70歳以下の若年では300〜400mg/日以下の方がよいようです。ドパミンアゴニストは特に若い男性で衝動的行動(賭博、性欲亢進)が問題になります。病的買い物をきたし問題になる場合もあります。また突発性睡眠は日常生活に支障をきたし事故の危険を上げます。その点でMAO-B阻害剤は最初に使う薬としても考えられます。最後にiPS細胞からのドーパミン産生細胞の移植ですが、倫理的問題がES細胞に比べ少ないことや均質な細胞を得られること、自家移植では拒絶反応がないことが利点です。しかし実用化には費用や簡便性の点で細胞バンクをつくり利用できるようになる方向に進めることになるでしょう。現在、臨床応用に取り組んでいるところです。

投稿者:KUSUat 16:39| 日記