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2021年05月05日

変な頭痛は珍しくないのか?




変な頭痛は珍しくないのか?  分かりにくい頭痛は多数あります。可逆性脳血管攣縮症候群はクモ膜下出血や髄膜炎、髄膜症など否定出来てMRA(MR血管撮影)で脳血管攣縮を確認できれば診断確率は高くなりますが攣縮が見つけられないこともあるので困惑します。 持続性片側頭痛は経過や症状をよく見て、他疾患を否定出来てインドメタシン製剤が効果あれば一応診断がついたと言えるでしょう。しかし鎮痛剤でよく治る分かりにくい頭痛もあるので100%決めつけるのは良くありません。 鎮痛剤で良く治る頭痛に(セ)石灰沈着性頸長筋腱炎、(ク)クラウンド・デンス症候群があり以前ブログにも載せました。この二つの疾患は頸椎最上部が病変部で似たところがあります。後者は高齢に多く、前者は年齢は比較的に若いといえます。骨に比べると石灰密度が低い石灰化病変でMRIや頭部レントゲン写真での診断は困難です。第1第2頸椎を含むCTでのスライスで微妙な石灰化が検出できる画像条件を探して診断します。 先日、同じ日に(セ)と(ク)の患者さんがあり「なんで?」と思いました。一人は30代の女性で1週間前からの右後頭部痛で後頭神経の圧痛はありませんでした。頭部を回転すると痛みが強くなり鎮痛剤で改善するとのことでした。CTで第2頸椎右側前面に石灰沈着を認めました。もう一人は80代女性で1日前起床時より首が痛くて回らず整骨院で施術を受けても改善せず受診されました。CTで軸椎歯状突起後面に冠(クラウン)がかぶさるような形での石灰化を認めました。二人とも同じ鎮痛剤を処方しました。

投稿者:KUSUat 17:27| お知らせ