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2022年04月01日

脳卒中学会 片頭痛について




熊本市民病院 脳神経内科 橋本洋一郎先生 片頭痛は女性にみられる場合脳梗塞の率が高くなり喫煙やピルは大きな危険因子となります。片頭痛は両側性の場合もあり光、音、臭いなどの前兆があります。脈打つばかりではなく締め付ける痛みのこともあります。30歳までに発症します。肩こりや咳で誘発することもあります。RCVS(可逆性脳血管攣縮)は雷鳴頭痛が特徴ですが一分以内で痛みが増強しバルサルバ呼吸がトリガーになることがあります。片頭痛と緊張性頭痛が両方有る場合もあります。アミトリプチリンは両方に効果があります。片頭痛予防薬はその他バルプロ酸、ロメリジン、ベラパミル、プロプラノロール、など有りますがなかなか効果的な予防薬が見つからない場合が有ります。2021年稿カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)抗体、受容体抗体が使えるようになりました。これは月に1回の注射で従来にない発作予防効果を発揮します。これからの片頭痛治療に大きな役割を果たすと思われます。トリプタン系薬剤や鎮痛剤を連用すると薬物依存性頭痛が問題になってきます。これはなんとか1週間休薬することが重要です。

投稿者:KUSUat 10:31| 日記