2022年11月01日
Web セミナー 脳卒中
歩いて受診する脳卒中 新百合ヶ丘総合病院脳卒中センター 長谷川泰弘先生 歩いて受診できる状況はTIA(一過性脳虚血発作)や小規模脳卒中が考えられます。古典的(classic)TIAは局所神経症状が24時間以内に完全に消失し、CT,MRIでの確認を含まないものでした。現在のTIAはCT,MRIの所見で急性期所見の認められないもので24時間以内に症状が消失するものをさします。急性期血管障害症候群(ACVS)は突然発症の血管性の神経機能障害をいいますが高リスクの要因としては心房細動、脳血管障害(CVD)の既往、週に2回以上の発作などがあり高リスクの場合は脳卒中センターへの紹介が必要です。脳梗塞、脳出血、TIAはCVDとして先ずCTをとり出血の有無を確認します。出血が無ければ抗血小板薬が開始されることがありますが、アミロイド血管症の場合TIAと間違われること(amyloid spells)があり抗血小板薬が使用されると出血を誘発してしまうことがあるので注意が必要です。
投稿者:KUSUat 22:11| 日記