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2023年10月01日

熱中症について


熱中症について 今年は7月から9月にかけて酷暑日が続き熱中症と思われる患者さんが従来に比べて多かった印象があります。冷房のない工場での長時間の仕事で体調を崩した方は70代で37度台の発熱は1000mlの補液と体の冷却、五苓散の服用で36度台に解熱し改善しましたが翌日は仕事を休んでもらいました。加齢による調節力の低下が関与していたのではないかと思われました。また高齢者では自宅にいても暑くてもクーラーは使わないという人もあります。年とともに暑さに対する感度が低下して暑くても辛く感じないのではないかと思います。また水分補給も口を湿らせただけで渇きの感覚がなくなり十分量の水分を摂っていなかった可能性もあります。このような場合は最低限の補水量をペットボトルなどで(たとえば2本)見える形で摂るように工夫する必要が有ります。脱水症については尿検査で比重が高いことも判断の参考にしています。50代のかたで鉄製の屋根の上の作業で炎熱の中作業をしていて1.5時間でふらつき不快感で来られた方も補液と体の冷却を行い改善しました。この時の血液検査で腎機能の低下があり熱中症によるものかと疑いましたが一ヶ月後の再検査でも同等の所見を示しました。恐らく以前より腎機能障害があって炎熱の中での水の出入りの調節が悪くなって熱中症になったのかも知れないと思いました。いづれにしても熱中症はあらかじめ自らの弱点を認識して対策をたてることで予防できるはずですが一人暮らしや職場の事情、自分に対する管理意識の乏しさが障壁になっています。

投稿者:KUSUat 22:49| 日記