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2024年09月10日

睡眠時無呼吸症候群の検出




4年前より簡易PSG(終夜睡眠ポリグラフィー)を外来で普段診療している患者さんで行うと高率に睡眠時無呼吸症候群(SAS)を認め半数がCPAP(持続陽圧呼吸)適応に入るという結果であった。念のため専門医療機関で精密PSGを依頼し結果は大きくは変わらなかった。使った簡易PSGはウオッチパットという製品で30年前にイスラエルで開発されている。多少の弱点はあるが自宅での装着が簡単で鼻カニューレを使わないので睡眠が障害されることが無く使い易いシステムである。これまでこの検査を呼吸機器関連の会社に依頼していたのが、このサービスが終了してしまい何らかの対応策を考えなければならなくなった。簡易PSGで重要視していたのは酸素飽和度の低下で、低下が大きい場合は精密PSGを強く勧めていた。SASは低酸素血症をきたすことで障害を生ずるので終夜酸素飽和度モニターが出来れば重症例を見逃すことはないと考えた。三栄メディシスで終夜記録できる機器を販売しているのでそのシステムを購入することとした。循環器内科の先生はSASに対する関心は高くスマートウォッチを使って参考にしているクリニックもあると聞いたので方向としては悪くないのだろうと考えている。

投稿者:KUSUat 10:22| 日記