建前と本音
本音の対義語としては建前と言う語句が挙げられるのでしょうか。思い起こせば、中学の時の国語の点数が数学や英語の半分以下だったので
恥ずかしながらよくわかっていません。
ネット社会になって新聞を読む機会が激減してしまっているのですが
新聞には社説欄があります。
新聞各社の本音を書く欄であるように思っています。
先日、福島第一原発に対して海水の注入が・・云々と報じられた結果、
「注入を中断したのはウソだった」と明らかにされたようです。
地震直後、被災地だけではなく日本全国の人間が
オロオロとうろたえた時間が何日間かありました。
その混沌とした時間に原発を取り巻く方々は、
歴史的な決断を迫られたことと察します。
そういうモタクサしていた当時からようやく脱し、冷静を取り繕って(?)
過去を掘り返して「果たしてあの時は?」の議論がされ始めたのですよね?
今になって。 もうちょっと永いスパンで掘り起こすと、
電力会社のナレソメなんて話がテレビ番組で放送され始めている今日です。
自分の罪だけを隠そうとして言うウソが、他人から非難されてしまっても
仕方はないでしょうが、相手のことを思うがために仕方なく言うウソは
そんなに攻め立てられることはないでしょう。
政治なんてのはそう言うところを上手くヒラリヒラリとかわすものだと
私は思いますが、いかがでしょうか。
そもそも株式会社や有限会社の代表取締役社長と言われる立場はいわば
総理大臣みたいなもの・・・株主総会で不信任が出ればクビで用無しです。
そのかわり、失敗しても個人としての責任は問われない有限責任です。
まぁ、本当に大きな失敗をしてしまえば人間的に信用を失ってしまう可能性は
高いですが、個人資産を法的に取り上げられるようなことはないです。
「責任を取る」とはせいぜい「辞任する」か「報酬を辞退」する程度でしょう。
個人資産の100%を取り上げられるようなことは皆無なんですよね。 しかし!
個人企業の私は無限責任・・個人資産をもってして賠償責任が問われます。
どうしよう・・ま、失敗しなきゃいいのでいいか。
・・・脱線しちゃいました。
例の原発のY所長さんでしたっけ、私は上手くやっていただけたと思っています。
ネットの情報によると理系技術職出身の方だそうで、(総理もそうですが)
少なくとも文系管理職の方よりは早く判断ができたハズです。
もうちょっと具体的に言うと・・テレビの記者会見かなんかで解説している方々は
多くが文系管理職の方だと思っています。そうでなければあんな恐怖的事態に対して
根拠の薄い想像的な仮説を淡々とは発表できないでしょう。
あの時点でテレビカメラの前で
「もしかしたらメルトダウンの可能性が・・」なんて言えたでしょうか?
恐らく、ほとんどの理科系技術者ならアタマによぎった台詞なハズです。
それが本音の部分です。例え低い可能性であっても危険性があるなら
技術者としてしっかり発表したかったはずです。
しかし、立場上それを公に発表してしまうと、大パニックを起こしてしまいかねない
事態だったのは無知な私でも想像に難しくはありません。
「建前はウソだからダメだ」と言うつもりはありません。
その建前に隠れている本音の部分を個々が上手く察知して読み取って
個々に判断するのが順当なんだと思います。・・・言い換えると、
我々はもうちょっと勉強して個々に本音を読み取る能力が
必要なんじゃないかと。
ズバリ、原発の国に居ながらにして電気のことも無知で、なんでもかんでも
外注、輸入、オンブにダッコ・・建前ばかりに惑わされて本音を読み取れない
平和ボケのお馬鹿な人間になっているんではないかと・・私は思うわけです。
まぁ、それで幸せで平和であれば良いんですが、今回そうもこうも行かなくなりそうな
世の中になりそうなので、今のうちに反省しておこうと思います。
いや、しかし、何で今まで気が付かなかったんだろう。
何がって、電力屋さんって儲かるんだね。
そう言えば、何を書きたかったのか忘れちゃいました。
投稿者:事務所の主at 00:47| 雑感