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2009年12月05日

糖尿病の新薬

3日(木)にインクレチンのセミナーに出席しました。
インクレチンは糖尿病の治療で現在注目されている物質の総称です。
食事を摂取すると、小腸から分泌され、血糖を下げるインスリンの分泌を促進し
同時に、血糖を上げるグルカゴンの分泌を抑えます。

そのインクレチンの働きを高める新薬が近々発売されます。
今までの薬剤とは作用が全く異なり、副作用も少ない薬剤と言われています。

現在、日本人の4人に1人は糖尿病もしくはその予備軍と言われており、
その治療、予防が急務と言われています。

日本人の死因の1/3は癌ですが、2/3は動脈硬化に起因する脳卒中や心筋梗塞です。
糖尿病はこの動脈硬化の原因となる疾患のひとつです。

そもそも日本人は遺伝的にインスリンの分泌量が少なく、また省エネ遺伝子である
倹約遺伝子を多く持っている人種です。
その人種が食の欧米化によって、高カロリー高脂肪の食事を日常的に摂取することで
栄養素の処理が間に合わず、


肥満とともに糖尿病を引き起こすことになってしまいました




ご存じのメタボ健診は、メタボ(メタボリック症候群)を早期に発見し、

メタボから糖尿病に進展することを食い止めようとする健診です。




油の多い美味しい食事をおなかいっぱい食べて、面倒くさい運動はせず

ドアからドアへ自動車に乗り、家の中でもリモコンですべて済ませていると

確実に糖尿病です




いままでは健康に悪いことをすれば病気になるというのが常識でしたが

これからは健康によいことをしないと病気になってしまうのです




普通の(本当は普通ではないのですが)食事をして、文明の利器を

使いこなしていると病気になってしまうという怖い現実




自分を律することができる人しか健康を維持することができないというのは

あまりにもキビシイですよね



新薬ができることは喜ばしいことですが、やはり予防が一番なんです

投稿者:acchanat 22:39| 日記 | コメント(0)

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