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2014年04月11日

ももいろクローバーZ 武道館ライブ2012

  こりゃまった記事かぶるけど・・・東京スカイツリーでも使われた「DMX512」を演出の世界標準プロトコル(信号)と「ももクロライブ」で例え検証してみた。一度きりのステージで複雑にミュージックデータに合わせ人間業でムービングスポット・レーザー・フラッシュ・カラーリングライトなど照明類を自在に操れない。確実に失敗する。少なくとも日本では「IP」より前から「DMX」リンクはあった。

 「ももクロ」そのものは娘のクラスメート五人位が集まって、あのコスチューム・ダンス(あんな激しく踊れたらだが)を伴いステージ演出があれば武道館三階の客では気づくまい。あまり「ももクロ」を語って、ファンのひんしゅくをかっても仕方がないのでこの程度にする。
 
momonofu 私はステージ・ライティングに関してはセミプロ程度だった。このライブをコントロール室の窓から全体を見通したわけでない。参考に動画を停止を入れつつ仕事目線で見てみた。編集後の映像では「スイッチ・パン」しまくりではっきりいって確実なことは言えない。このライブが11月頭でブラック・ブーツ&コスチューム、角付きカチューシャ&バットウィングという事は明らかに少し遅めの「ハロウィン」&「小悪魔」テイストなのだろう。明るめのコスチュームよりベース・ライティング出力をアップしメリハリをつける事が最優先だ。

Photo copyright Youtube!

  基本的にいえるのはムービング・スポットやカラーLEDの変化の複雑さに対し、彼女たちをステージ上部・下部からぼぼ一定に照射し続けているライティングがある。客席用というよりは「ももクロ」を影のない鮮明な映像として捕えるためだ。上・下ワンセットが望ましい。片方だと「プチ貞子」状態発生の可能性がある。モーションカメラも始終動作している。

 客達はライブの臨場感を味わい、You-Tubeなどローコストな宣伝効果で、更に「ももいろクローバーZ武道館ライブ2012」全曲BLUE−RAYなどを購入してしまう。大人の事情そのものだが、このようなライブは確かにトータルでは膨大なコストがかかるのだ。

 ここまでは目新しさはなく、「今風」なのは、彼女たちのステージが金属メッシュ補強の15mスクエア位のLEDモニターと思える事だ。筋目から見ると搬入出を考えた50cmスクエア位(概寸は歩幅とアクロバット範囲で推測)分割可能な特注もしくは標準の「DMX512」仕様ディスプレイ・ステージだ。

  インパクトのある「ももクロ・ロゴ」演出もされている。コンテンツは直接ステージ蓄積で「DMX」リンク「キュー信号」でコントロール可能だ。ただコンテンツは控えめだ。なぜならステージからの光で「ももクロ」が埋もれてしまうからだ。

 少し笑ったがな〜るね。彼女達の登場用ステップ両サイドにある構造材だ。本物ならあまり重くなく強度もある。建設足場と異なるのは、給電付もある点だ。組上げ後でも自在にスポットライトが設置できる。このステージでは前面に出すでもなく隠すでもない。よーく見ると構造材で「ももクローZ」の「Z」をわざと組みライティングしている。

  ねぇモモノフくん。いつもあれあるの?中年だから知らないんだけど悪い?ステージの命ともいえる構造材。玄人受けする演出で「ももクロ・ライブ」にバリアを張っているのだろう。

 他のステージ・ライティングプロをはねつけているのだ。かなり人気の「ももくろちゃん」他のステージプロも仕事がほしいにキマっとる!私はアーキテクチャル・ライティング・プロデューサーなのでトレンド吸収のみ。

The End!

 

投稿者:Lighting-TOat 15:54| その他 | コメント(0) | トラックバック(0)

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