<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2012年04月17日

東野圭吾のすべて

いまや出す本、出す本ベストセラーになる東野圭吾について語り合う会をしました。
東野圭吾のファンの人は、東野圭吾をミステリ作家だと思っていなくて、どうして自分の好きな東野圭吾は殺人の話を書くのだろう、と思ってるのだと、ある方が言っておいでました。

2012年2月18日、金沢ミステリ倶楽部第43回例会を行い、メンバーの参加者は10名でした。

東野圭吾は高校生までまったく本を読まない少年でしたが、ミステリファンの姉から小峰元の『アルキメデスは手を汚さない』を渡されて、そこからミステリにはまりました。
次に松本清張の『高校殺人事件』を読むと、高校の時に清張はほとんど読んでしまったそうです。
就職して二年目に、長井彬の『原子炉の蟹』の後ろに乱歩賞の応募要項があることをみつけて、そこから乱歩賞への挑戦が始まりました。
3度目の正直で『放課後』で受賞しました。
この『放課後』というタイトルは金沢に旅行で来た時に、駅前にあった喫茶店の名前からつけたそうで、それがどこにあったのか、調べてみました。
昭和50年の住宅地図には「茶房放課後」という喫茶店が出ていて、現在のライブワンの「はしもと」という本屋の場所にあったことがわかりました。
『放課後』で乱歩賞を受賞したのは良かったのですが、その後出す本出す本、売れなくて、一年間本を出さないことにし、ようやく出したのが『秘密』で、話題になり、映画化もされました。直木賞候補にもなりましたが、落選し、その後『容疑者Xの献身』で受賞するまで5回も落選しました。それには某選考委員の私怨があったそうです。
『容疑者X』は「このミス」など様々なタイトルを総なめで五冠を達成しましたが、『容疑者X』は本格か否かという論争が起きました。
多くの推理作家や書評家を巻き込んで論争されましたが、東野圭吾は「それも勲章。本格かどうかは読者が決めればいい」と涼しい顔でした。
「このミス2005」のインタビューで
「「東野圭吾」という名前を信頼できるブランドにしたい。別に大ブームにならなくてもいいから、「こいつの小説を買っときゃ損はしないだろう」という信頼性を勝ちとりたいなと思っています」と語っていましたが、それ以来ずっと東野圭吾ブームは今でも続いています。

投稿者:keita2at 14:47| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

◆この記事へのトラックバックURL:

http://control.onair-blog.jp/util/tb.php?us_no=4202&bl_id=4202&et_id=196374

◆この記事へのコメント:

※必須