あの天才ジョッキー武豊。ジンクスに挑戦!
先週の「エリザベス女王杯」から年末の「有馬記念」まで続く、競馬のG1 秋の7連戦 。11/18(日)は「第29回マイルチャンピオンシップ」です。
京都競馬場で行われる「マイルチャンピオンシップ」は、マイル1,600メートルの戦いです。中距離を得意とする有力馬は来週の「ジャパンカップ」に出走し、参戦しないため、春の安田記念と並び、真にマイルのチャンピオンを決めるレースとなっています。
競走馬はその得意とする距離で、1,000から1,400メートルを得意とする「スプリンター」、1,600メートルを得意とする「マイナー」、1,800から2,400メートルを得意とする「ミドルディスタンスホース」、2,500メートル以上を得意とする「ステイヤー」 とそれぞれ呼ばれています。中には、「オールラウンダー」と呼ばれるどんな距離でも強い馬もいますが、通常はいずれかのタイプに分かれます。
ちなみに、競馬で言うマイルとは、国際マイル (international mile) を指します。1国際マイルは1,760国際ヤードと定められていて、1958年7月に締結された国際協定により、1国際ヤードは正確には 0.9144メートルと定められました。よって、1国際マイルは、正確には1609.344mとなります。
海上(船)や空中(飛行機)で用いられる1マイル(1海里)=1852メートルもありますが、2つを区別するため、海上や空中でのマイルのことを、"ノーティカルマイル"と呼び、区別するのが通常のようです。
今年の「マイルチャンピオンシップ」は外国馬の出走はありませんが、レベルが高いと言われている3歳馬が3頭出走し、フルゲートの18頭となる見込みで、大混戦となっています。
混戦ムードの注目馬は、今年の春のマイル王、安田記念を勝った「ストロングリターン」、G1 2勝馬、10月のスワンステークスで復活した「アメリカンボス」、10月の富士ステークスで古馬と戦い2着した3歳馬「ファイナルフォーム」、牝馬3冠レースで好走した3歳牝馬「アイムユアーズ」、昨年の安田記念馬「リアルインパクト」、昨年の同レースの優勝馬「エイシンアポロン」と2着馬「フィフスペトル」、9月に日本レコードでマイルの京王杯オータムハンデを勝った3歳馬「レオアクティブ」、ジャパンカップでも人気になりそうな今年の牝馬三冠馬ジェンティルドンナのお姉さん「ドナウブルー」、穴党好みの逃げ馬「シルポート」などなど、マイルを得意とする馬のオンパレードとなっています。
そんな中、別の意味で話題となっているのは、1枠1番「サダムパテック」に騎乗する武豊(たけゆたか)騎手です。「天才ジョッキー」と呼ばれ、JRA通算3400勝を達成、うちG1は65勝もしている武騎手ですが、G1では、この「マイルチャンピオンシップ」と「朝日杯フューチュリティステークス」をまだ勝っていません。
特に「マイルチャンピオンシップ」に関しては、同じ京都競馬場・芝外回り1600m戦のほかのレースでは、1998年以降、勝率・連対率・複勝率のいずれも1位となっているにも関わらず、過去19回騎乗してまだ勝利がないため、数年前から競馬ファンの間では「武豊のジンクス」として知られています。
いろいろあって、ここ数年、G1勝利から遠ざかっている「天才ジョッキー」武豊騎手が、20回目の挑戦で、強力なライバルがいる中でジンクスを打ち破り、勝利し、復活するのか、それともやはり、ジンクスのまま終わってしまうのか。サッカー界ではキング「カズ」も復活したこの秋、ある意味、興味がある、楽しみな一戦となっています。
レースの格、馬齢、負担重量、経験、走破タイム、調子、馬場状態、展開、騎手、それとも・・・。
何を基準に絞り込むのかが、今年の「マイルチャンピオンシップ」のポイントとなりそうです。それでは。
投稿者:森ちゃまat 09:00| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)