尾崎豊 未発表のデモテープ
ヒーローたちの壮絶人生 「大人になった君たちへ 尾崎豊20年目の真実」というNHKBSプレミアムの番組の中で、尾崎豊の名曲「OH MY LITTLE GIRL」の尾崎豊自身が吹き込んだ未発表の音源が初めて公開されました。
とても興味深かったのでご紹介します。
番組では、尾崎豊の生涯のパートナーだった須藤晃プロデューサーに尾崎豊本人が持ち込んだカセットテープが紹介され、その音源が流されました。
未発表のデモテープ。
尾崎豊本人が「となりのリトルガール」と曲名を言い放す。
ギターの弾き語りが始まる。
メロディーはほとんどそのままに、荒削りの歌詞が続く。
歌い出しの歌詞は同じだか、発表されている歌詞とは明らかに違っている歌詞。
でも聞こえてくるのは尾崎の声だからか、違和感はない。新鮮だ。
その時、尾崎がどんな日常風景を見つめ、何を考え、格闘していたのか、
まさに名曲の原型がそこにはあった。
「となりのリトルガール」
こんなにも さわがしい町なみを通り抜けて
この教室にたどりつくまで 何を考えていたのさ
声の小さな君だから 教室じゃ おとなしすぎて
目立たないのさ まして町中じゃ もみけされてしまいそう
となりのリトルガール 君の夢はなんだい
となりのリトルガール あまり欲張らずに生きてゆくけど
となりのリトルガール 傷つくことも恐れないで
未発表のカセットテープの音源は、番組では、ここでフェードアウトされる。
このあと、直筆の歌詞のノートも写し出されたが、その歌詞はもう "Oh My Little Girl" になっていた。
ちなみに、レコーディングされた歌詞は下記のとおり。
「OH MY LITTLE GIRL」
こんなにも騒がしい街並に たたずむ君は
とても小さく とっても寒がりで 泣きむしな女の子さ
街角のLove Song 口ずさんで ちょっぴりぼくに微笑みながら
凍えた躰 そっとすりよせて 君は口づけせがむんだ
Oh My Little Girl 暖めてあげよう
Oh My Little Girl こんなにも愛してる
Oh My Little Girl
二人黄昏に 肩寄せ歩きながら
いつまでも いつまでも 離れられないでいるよ
この曲は、17歳にしてレコーディングされた尾崎豊のファースト・アルバム「十七歳の地図」のB面の3曲目として収録され、デビューアルバムとして、1983年12月1日にリリースされています。
2枚目のシングル「十七歳の地図」(1984年)のB面曲としても収録されていますが、1992年4月25日の突然死の後、1994年1月21日にフジテレビ系の鈴木保奈美と三上博史が主演したテレビドラマ『この世の果て』の主題歌としてシングルカットされ、尾崎豊の13枚目のシングルとして、本人亡き後にして、自身初のオリコンシングルチャート1位を獲得し、最終的にはオリコン、日本レコード協会双方の集計でミリオンセラーを達成する尾崎豊唯一のミリオンシングルとなった曲です。それでは。
投稿者:森ちゃまat 23:46| お知らせ | コメント(1) | トラックバック(0)
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はじめまして。「となりのリトルガール」歌詞のアップ、ありがとうございました。貴重な記録になりありがたいです。あの番組を見て書いた私のメモに「〜君の夢を手をのばして求めておくれ 僕のとなりのリトルガール」があります。最後の部分かもしれませんね。昨日、息子さんのライブ(サントリーホール)見てきました。「尾崎豊を引きついていきます」宣言に感動いたしました。とつぜのコメントすみません。
投稿者:いとういくこ: at 2019/05/06 20:37