<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2013年02月02日

"アンカツ" 現役引退!

  地方出身騎手として、初めて中央に移籍し、ひとつの時代を築いた"アンカツ"こと「安藤勝己」騎手が1月31日付で現役を引退しました。またひとり、好きな騎手がいなくなる。切ないです。

 自分が"アンカツ"という騎手を知ったのは、安藤騎手がまだ地方競馬の笠松競馬に所属していた1987年、あの芦毛の怪物「オグリキャンプ」が地方競馬でその頭角を現してきた頃で、「オグリキャップ」の主戦騎手としてその名を知りました。
 その後、笠松競馬の所属のまま、「ライデンリーダー」など地方競馬の馬に騎乗し、中央競馬のレースに参加して活躍していたので、2003年に中央競馬に移籍してきたときも、違和感など特になかったように記憶しています。

 そんな"アンカツ"こと「安藤勝己」騎手が好きな騎手のひとりに加わったのは、忘れもしない2006年デビューの牝馬、今でも一番強かった牝馬と思っている「ダイワスカーレット」とコンビを組んだ時からです。

 ちなみに、あのダービー馬となった「ウォッカ」と同世代の「ダイワスカーレット」は、生涯12戦で8勝、2着が4回で3着以下がなかった連対率100%の牝馬で、桜花賞では「ウォッカ」を破り優勝。
 オークスは故障が発生し、出走できなかったけれど、その間にオークスではなくダービーに挑戦し勝った「ウォッカ」は不在だったものの、秋華賞は勝ち、古馬との戦いとなった「エリザベス女王杯」も勝ち、その年の有馬記念は「マツリダゴッホ」の2着となった名牝です。
 古馬となって秋の天皇賞で「ウォッカ」と再戦し、激闘の末ハナ差の2着に終わるも、「ウォッカ」不在の有馬記念を制し、引退しています。
 この間、生涯12戦、G1 4勝。すべて"アンカツ"が騎乗してのものです。

 安藤勝己騎手は、地方競馬で3299勝、中央競馬で1111勝で現役を退きました。中央競馬のG1競走の勝利数は、武豊騎手の66勝、岡部幸雄騎手の31勝に次ぎ、歴代3位の22勝となっています。すごい。

 自身の思い出に残る馬として、初めてG1を勝った高松宮記念の「ビリーブ」、ダービーを勝った「キングカメハメハ」、そして「ダイワスカーレット」をあげた"アンカツ"。

 岩田康誠騎手や内田博幸騎手など地方出身騎手に道を切り開いたパイオニアでもありました。
 インタビューなどで話す馬やレースの内容は的確で、その時々に見せる人柄の良さも合わせて、ファンの多い騎手でした。

 そんな"アンカツ"こと「安藤勝己」騎手ですが、今後については全く未定とのことです。

 父「キングカメハメハ」、母「ダイワスカーレット」という今年デビューの2歳馬に騎乗する姿を楽しみにしていましたが、あきらめます。

 引退式は、2月3日の日曜日。京都競馬場で最終レース終了後に行われるそうです。 
 今年のG1競走では、レースの解説をしてくれることを期待します。本当にお疲れ様でした。それでは。

投稿者:森ちゃまat 23:53| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

◆この記事へのトラックバックURL:

http://control.onair-blog.jp/util/tb.php?us_no=4340&bl_id=4332&et_id=203325

◆この記事へのコメント:

※必須