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2013年03月09日

話題作「終戦のエンペラー」 全米公開始まる。

 「真珠の耳飾りの少女」や「ハンニバル・ライジング」で知られるピーター・ウェーバー監督の話題作、日本では今年の7月から公開されることになっている「終戦のエンペラー」の全米公開が、いよいよ始まりました。

 この映画は、昨年2012年9月にカナダのオンタリオ州トロントで開催された第37回トロント国際映画祭で初上映された作品で、2013年3月8日からの全米公開、同年7月からの日本公開が予定されています。

 この映画祭では、「世界にひとつのプレイブック」や「アルゴ」や「ルーパー」なども上映されていて、日本映画では「テルマエ・ロマエ」や「アウトレイジ ビヨンド」も上映されていました。
 最優秀の"観客賞"は、「世界にひとつのプレイブック」が受賞しています。

 岡本嗣郎のノンフィクション「陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ」を原作とする歴史サスペンスで、進駐軍を率いて終戦直後の日本に降り立ったマッカーサー元帥から、太平洋戦争の責任者追究を命じられた男が、衝撃の事実にたどり着く姿を息詰まるタッチで追う、1945年8月30日からの10日間の物語です。

 主演は人気ドラマ「LOST」シリーズで人気のマシュー・フォックスで、日本文化に通じ、同時に情報戦略の専門家であった軍人ボナー・フェラーズ役を演じます。ダグラス・マッカーサー役には、「逃亡者」でアカデミー賞助演男優賞を受賞した、人気映画「メン・イン・ブラック』シリーズや缶コーヒー「BOSS」やソフトバンクモバイルのコマーシャルで宇宙人役を演じているトミー・リー・ジョーンズが務めます。

 そのほか、昭和天皇役を片岡孝太郎が、日本人留学生島田あや役を「ノルウェイの森」の初音映莉子(はつね・えりこ)が、あやの叔父鹿島大将役を西田敏行、その妻役を桃井かおり、木戸幸一内大臣役を伊武雅刀、関屋貞三郎宮内次官役を夏八木勲、近衛文磨元首相役を中村雅俊、東條英機役を火野正平、通訳兼運転手の高橋役を羽田昌義と実力派が結集しているのも見どころです。
 終戦をめぐる謎の数々に肉迫した物語に加え、日米の名優たちが見せる妙演も、楽しみな映画です。

 ちなみに、この映画には、昨年3月に日本政府の特別な許可のもと、極秘裏に敢行された皇居前での撮影シーンも流れます。
 また、プロデューサーには、キャスティング・ディレクターとして世界的に活躍している奈良橋陽子氏とその息子で俳優の野村祐人も参加しています。

 7月の日本公開が待ち遠しい、日本人があまり知らない日本の歴史の映画。それは、日本を舞台とした、日本人俳優陣が多く出演する"洋画"です。それでは。

<終戦のエンペラー 公式サイト>
http://www.emperor-movie.jp/ 

投稿者:森ちゃまat 23:31| お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

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