2012年02月15日
回想(温故知新)
明治半ばから戦後少しまで、現在80歳前後の方は尋常小学校教育で 「四大節」にはひとかたならぬ思い出があるようです。
・四方節(四方拝) 1月1日
・紀元節 2月11日
・明治節(明治天皇誕生日) 11月3日
・天長節(現・天皇誕生日) 12月23日(昭和には4月29日)
ふぃらーじゅで皆さまと関わらせていただくようになり数年。この節が近づくと朝のオリエンテーション時には、大きなスクリーンを使って皆さまに回想ネタの問いかけをさせていただいています。この各節では、天皇陛下の写真を前に直立不動、国歌斉唱の後、校長先生の教育勅語奉読、訓話を厳粛に聞き、その節の歌を歌い、紅白の落雁または饅頭をいただける・・・(これが楽しみ)小さい子も紋付を着たり・・・と、当時の思い出をお聞きすることができます。
訪問リハビリでも、季節の話題から昔を振り返る話題提供は欠かせません。2年前より訪問リハビリで伺がわさせていただいている80代の女性が(紀元節は神武天皇が高千穂の地に今の日本を建国されたとされる日ですが)神武天皇の名前から、「昔は『国史』の時間に歴代123代の天皇の御名を暗唱して覚えた。」そして「じんむ すいぜい あんねい いとく・・・」とスラスラと10いくつ発せられました。初耳であった私は正誤については何ともいえませんでしたが、職場に帰り早速便利なインターネット検索で、全ての天皇の名前をプリントアウトし次の日から朝のスクリーンにはその歴代天皇の御名の想起シートを加えました。そして懐かしまれる利用者様に見ていただきました。プリントアウトした紙を掲げて大事そうに持ち帰られる方もおいでました。『神武(じんむ)、綏靖(すいぜい)、安寧(あんねい)、懿徳(いとく)、孝昭(こうしょう)、孝安(こうあん)、孝霊(こうれい)、孝元(こうげん)、開化(かいか)、崇神(すじん)・・・』
最近の新聞で、昔、文字のなかった時代には、口述による記録・記憶が頼りなので昔の人は頭(記憶力)が良かった・・・と書かれていました。しかし、私たちの身の回りの高齢者の方々も素晴らしい教育を受けておいでたようですね。文房具が貴重な時代は書くよりも読んで覚えることが主流でしたね。「教育勅語」や「歴代天皇名」を覚えることは、2年生で覚える九九よりもっと難しいように思います。教育勅語に出てくる漢字や言葉の意味自体難しく、関連させたり意味づけで覚えにくく、かな表記の音を頼りに覚えて、漢字の意味を伴った記憶でないので難しそうですよね。
そして、ふぃらーじゅ通所リハビリ(デイケア)の中でも世代格差があります。職員と利用者だけでなく、94歳から58歳まで、「四大節」を全く経験されていない利用者様も増えてきました。尋常唱歌は、音楽の時間に今でも残っている歌でなければ昭和生まれの方にも聞きなじみがない歌が多いようです。
関連する 回想のキーワード
紀元節の歌 「♪雲にそびゆる 高千穂の」
紀元2600年 昭和15年が2600年にあたります
紀元2600年の歌 「♪金鵄輝く 日本の」
世相を反映した上記の歌の替え歌もあります。
「教育勅語」 「朕惟フニ 我ガ・・・」
そして、これまた訪問リハビリでのお話。歴代石川県知事を遡ってみまみしたあらフィフのOTである私は(生まれてずっと石川県民)谷本知事の前の中西知事までしか記憶していませんが、県職員であられた80代男性にその前の知事について伺ってみました。なかなか中西知事の任期が長く、その前が思い出せないようでした。「しばの氏」の名前がどうにか出てきました。
このネタも次の日からしばらく朝のオリエンテーションで振り返りクイズとしてスクリーン提示しました。
利用者の皆さまも想起するのが難しかったようです。
谷本正憲氏(5期目) 中西陽一氏(8期) 田谷充実氏(2期) 柴野和喜夫氏(2期)戦後、民間出初の柴野氏から現在まで4人。国政の首長の任期は短く入れ替わりも早いのに我が石川県知事の長期のリーダー性には感服です。
「温故知新」・・・皆さまと語ることで新しい発見をさせていただく・・・そんな毎日が私は楽しみです。知ることに気づかせていただいたことは、また皆さまにお返しするのが務めと思っております。
・四方節(四方拝) 1月1日
・紀元節 2月11日
・明治節(明治天皇誕生日) 11月3日
・天長節(現・天皇誕生日) 12月23日(昭和には4月29日)
ふぃらーじゅで皆さまと関わらせていただくようになり数年。この節が近づくと朝のオリエンテーション時には、大きなスクリーンを使って皆さまに回想ネタの問いかけをさせていただいています。この各節では、天皇陛下の写真を前に直立不動、国歌斉唱の後、校長先生の教育勅語奉読、訓話を厳粛に聞き、その節の歌を歌い、紅白の落雁または饅頭をいただける・・・(これが楽しみ)小さい子も紋付を着たり・・・と、当時の思い出をお聞きすることができます。
訪問リハビリでも、季節の話題から昔を振り返る話題提供は欠かせません。2年前より訪問リハビリで伺がわさせていただいている80代の女性が(紀元節は神武天皇が高千穂の地に今の日本を建国されたとされる日ですが)神武天皇の名前から、「昔は『国史』の時間に歴代123代の天皇の御名を暗唱して覚えた。」そして「じんむ すいぜい あんねい いとく・・・」とスラスラと10いくつ発せられました。初耳であった私は正誤については何ともいえませんでしたが、職場に帰り早速便利なインターネット検索で、全ての天皇の名前をプリントアウトし次の日から朝のスクリーンにはその歴代天皇の御名の想起シートを加えました。そして懐かしまれる利用者様に見ていただきました。プリントアウトした紙を掲げて大事そうに持ち帰られる方もおいでました。『神武(じんむ)、綏靖(すいぜい)、安寧(あんねい)、懿徳(いとく)、孝昭(こうしょう)、孝安(こうあん)、孝霊(こうれい)、孝元(こうげん)、開化(かいか)、崇神(すじん)・・・』
最近の新聞で、昔、文字のなかった時代には、口述による記録・記憶が頼りなので昔の人は頭(記憶力)が良かった・・・と書かれていました。しかし、私たちの身の回りの高齢者の方々も素晴らしい教育を受けておいでたようですね。文房具が貴重な時代は書くよりも読んで覚えることが主流でしたね。「教育勅語」や「歴代天皇名」を覚えることは、2年生で覚える九九よりもっと難しいように思います。教育勅語に出てくる漢字や言葉の意味自体難しく、関連させたり意味づけで覚えにくく、かな表記の音を頼りに覚えて、漢字の意味を伴った記憶でないので難しそうですよね。
そして、ふぃらーじゅ通所リハビリ(デイケア)の中でも世代格差があります。職員と利用者だけでなく、94歳から58歳まで、「四大節」を全く経験されていない利用者様も増えてきました。尋常唱歌は、音楽の時間に今でも残っている歌でなければ昭和生まれの方にも聞きなじみがない歌が多いようです。
関連する 回想のキーワード
紀元節の歌 「♪雲にそびゆる 高千穂の」
紀元2600年 昭和15年が2600年にあたります
紀元2600年の歌 「♪金鵄輝く 日本の」
世相を反映した上記の歌の替え歌もあります。
「教育勅語」 「朕惟フニ 我ガ・・・」
そして、これまた訪問リハビリでのお話。歴代石川県知事を遡ってみまみしたあらフィフのOTである私は(生まれてずっと石川県民)谷本知事の前の中西知事までしか記憶していませんが、県職員であられた80代男性にその前の知事について伺ってみました。なかなか中西知事の任期が長く、その前が思い出せないようでした。「しばの氏」の名前がどうにか出てきました。
このネタも次の日からしばらく朝のオリエンテーションで振り返りクイズとしてスクリーン提示しました。
利用者の皆さまも想起するのが難しかったようです。
谷本正憲氏(5期目) 中西陽一氏(8期) 田谷充実氏(2期) 柴野和喜夫氏(2期)戦後、民間出初の柴野氏から現在まで4人。国政の首長の任期は短く入れ替わりも早いのに我が石川県知事の長期のリーダー性には感服です。
「温故知新」・・・皆さまと語ることで新しい発見をさせていただく・・・そんな毎日が私は楽しみです。知ることに気づかせていただいたことは、また皆さまにお返しするのが務めと思っております。
投稿者:リハボスat 08:47| 通所リハビリ | コメント(0) | トラックバック(0)