2014年3月10日
神経内科生涯教育講演(京都)
頭痛の病態と治療について、主に片頭痛の話が荒木埼玉医科大教授からありました。
頭蓋内で痛みを感ずる部分は動脈、静脈、硬膜である。
片頭痛は男性3%女性12%平均8%の人が罹患する。
動くと悪化し吐き気を伴うこともある。前兆を伴うことがあり、閃輝性暗点がよく知られるが、持続時間は5分から60分です。光過敏や音過敏を伴うことがある。
発作時の治療はトリプタン系薬剤の使用で60−80%に効果がある。痛みが少し出現してきた時に服用すると効果的である。胸部、咽頭の締め付け感を生ずることもある。
一ヶ月に数回以上発作が出る時は予防薬が必要になる。予防薬には降圧剤や抗うつ薬、抗てんかん薬が使われる。
前兆があって、その後片頭痛発作をきたさないものもある。
群発性頭痛は片頭痛と違って若い男性に多い。一側の眼窩を中心に激烈な痛みで拍動性ではない。流涙、鼻汁が出たり、落ち着かず興奮を呈することもある。
治療は発作時はトリプタン系薬剤の使用であるが、群発時期の予防薬は完全な効果のものはない。
発作時刻が決まっている場合はロングアクテイングなトリプタン薬のアマージを2時間前に服用すると予防できることがある。以上が簡単なまとめです。
このあと近くのアンテイークショップをのぞき、島津製作所の創業地の記念資料館を見学して帰宅。