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2024年11月8日

南加賀睡眠カンファレンス 循環器疾患とSAS




名古屋ハートセンター循環器内科部長 佐藤公洋先生
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の殆んどは閉塞性と言われています。afの約8割はSASを合併しています。SASで胸腔内圧が上昇すると交感神経が亢進し不整脈が生じやすくなります。また副交感神経も亢進し、不整脈が持続し易くなります。それと低酸素血症は伝導障害を起きやすくします。SASは循環器系診断治療において重大な意味が有ります。私の専門はカテーテルアブレーションですがafでアブレーションした場合の予後をみるとSASを伴わないものは再発が少なく伴うものは継時的に再発率が上昇してきます。その場合アブレーションした場所以外の部分から異所性刺激が出てきます。CPAP治療を行うと予後はSASを伴わないグループに重なるような経過をたどることがわかり、アブレーションだけで治療を終えてはならないということになります。高血圧症を含め循環器系疾患では終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)は重要です。ただPSGは手軽には行うことが出来ないため簡易PSGでスクリーニングするのが現実的です。ウオッチパット(WP)は従来の方式と比べると検出方法が違います。しかし信頼度は高いので、患者への負担が少なく簡便に施行できるため我々はWPを使用しています。CPAP適用となるものや精密PSGが必要となるものは専門医療機関で検査治療してもらうように図っています。

投稿者:KUSUat 23:21 | 日記

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