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2014年07月23日

学術講演会




下部尿路症状の最新治療

日本大学医学部泌尿器科学教授
          高橋 悟先生
下部尿路症状には蓄尿症状、排尿症状、排尿後症状がある。
尿意切迫感のため頻尿、切迫性尿失禁を認める病態を過活動膀胱という。
男性では前立腺肥大があると尿の出が悪くなる排尿症状もきたす。この場合は抗ムスカリン薬に加えα−1ブロッカー併用することで改善される。
女性では過活動膀胱と腹圧性尿失禁や骨盤臓器脱による排尿障害も多い。骨盤筋体操や手術で改善される。薬物では抗ムスカリン薬が使用される。
前立腺肥大を改善する薬剤として5αー還元酵素阻害薬が期待される。
夜の頻尿は心不全による夜間多尿や睡眠時無呼吸障害によることもあるので注意が必要である。また女性に多い間質性膀胱炎は排尿後のいやな感じを生ずるが細菌性膀胱炎の尿所見を示さないので迷ったら専門医に紹介するのがよいと思われる。
以上がまとめです。

投稿者:KUSUat 20:31| 日記